2017年10月
10月30日 木枯らし1号
台風22号は静かに遠ざかって行ったのだが、
西から張り出してきた高気圧から台風から発達した低気圧に強風が吹き荒れて、木枯らし1号となった。
10月24日 北の山々
第一排水門が閉まっていて遊水地内の水位が下がっていない。
水門が閉まった状態では、谷田川などから流れ込む水の逃げ場がないのでの地内水路やヨシ原、
谷中湖の水位も上がり続ける。
下宮から中の島に通じる湖の中道は水没が懸念されるように水位が上昇している。
上空が雲に覆われている遊水地から北を望むと、北の山々に日が差した。
日光白根山
昨日は富士山が初冠雪と報道されたが冠雪とは言い難く・・・。
日光白根山は正真正銘の冠雪。銀嶺である。
日光白根山は、群馬県片品村と栃木県日光市の境界にある成層火山。
標高2,578mで関東以北の最高峰。
史跡ゾーン水没
役場跡前のハート池にも存分の水が入っただろう。
10月23日 渡良瀬川増水
超大型の台風21号の降雨によって増水した渡良瀬川。(13:37)
国交省の河川の「水位の時間変化」によると、
(台風が熱帯低気圧になって北海道沖に去った)午後5時ごろから水位が下がってきた。
上空が晴れ渡った午後だが、谷中湖は強風が吹き荒れていた。(14:22)
(午後6時過ぎても我が家の庭木は大きく揺れている)
下宮の駐車場には水が上がっているが、それでも湖畔に現れるのは散歩人だけではない。(14:55)
10月18日 イヌセンブリ
センブリは古くから薬草として利用され、ドクダミ、ゲンノショウコと共に三大生薬とされた。
「千回振り出しても苦い」ほどで煎じて胃腸薬として効能があると云う。
センブリのように苦みがなく薬効がないことから、和名は犬千振。リンドウ科の越年草。
手持ちの図鑑には草丈が~30cmとあるのだが、
この自生地ではヨシの中で育ったものでは90cmを超える個体もある。
貴重種:絶滅危惧 II 類(VU)
それにしても美しい花だ。
花期は10月から11月で、遊水地で最も遅く咲く花と言われている。
10月17日 ワタラセツリフネソウ
ワタラセツリフネソウの花期は9月初旬から10月初旬までとするのが一般的で、
花の盛りは彼岸ごろなのだが・・・。
この数年、史跡ゾーンの開花状況をつぶさに見て歩くと、
もう終わったろうと思われる10月中下旬にも、場所によっては開花が見られることが分った。
今年も、谷中湖谷中ブロックの周回路脇斜面のこの群落はまだまだ華やかだ。
撮り帰って拡大すると蕾も見える。
ワタラセツリフネソウは意外としぶとい!
10月10日 ナガバノウナギツカミ
水際に、小さいが存在感のある花を咲かせているのはナガバノウナギツカミ。
茎に棘がありこれを使えばウナギだっても掴めるだろうといううことで鰻掴みなのだが、
葉が長いと云うことで和名は長葉鰻掴。タデ科の一年草。
アキノウナギツカミは葉の基部が茎を抱くが,ナガバノウナギツカミは葉柄があり茎を抱かない。
花柄に細かい繊毛がある。
ヤノネグサ
葉が矢じりに似ていることから和名は矢根草。
タデ科の一年草。
ヤノネグサも花柄に細かな繊毛がある。
サデクサ
特徴のある模様を見せているのはサデクサ。
茎には下向きの鋭い棘がある。
タデ科の一年草。名前の由来は不明とも・・・。
国のレッドリストにはないが、栃木県では準絶滅危惧(Cランク)としている。
湿地の減少によって激減しているとようだが、渡良瀬遊水地では探せば容易に見つかる。
10月5日 冬 鳥
谷中湖の湖面にカルガモの集団。撮り帰って拡大すると・・・。
焦点の合ってないところにヒドリガモ3羽と共に、くちばしの黄色いマガモのエクリプス(♂)が写っていた。
今シーズン散歩人が初めて見る冬鳥だ。
ヒドリガモ
いないいないばあっ!
を見せてくれたのはヒドリガモの♂のようだ。
10月3日 カンエンガヤツリ
ヨシ原浄化施設の小さな沼に現れたカンエンガヤツリの大群落。
カンエンガヤツリは攪乱依存種といわれ掘削地などで大群落を形成することがあるが、
しばらくすると消えてしまうなど厄介なのだ。
この辺のヨシ原の縁でもぽつんと単独で出現することがあるのだが、
これほどの群落は俄かには信じ難い。散歩人には驚異的光景だ。
江戸時代の本草学者岩崎灌園にちなんで、
和名は灌園蚊帳吊。カヤツリグサ科の一年草。貴重種;絶滅危惧II 類(VU)