2017年11月

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11月27日   キタミソウ

池内水路は例年のように11月第2週に減水して川底が現れた。
川底が現れるのは、5月下旬に水没してからほぼ半年ぶりのことだ。


川底に降りて舐めるように見ていくと、これがキタミソウのようだ。
それらしいものを接写でを撮り続けて、ようやくそれらしいものが確認できた。

昨年と同じようにこの子たちを観察続けようと思う。
北海道の北見地方で発見されたので、和名は北見草。ゴマノハグサ科。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)


左に見える球体、
黄緑色藻類フシナシミドロ目フウセンモ科の藻類。肥沃で日当りがよく湿りけのある地上に発生するのだと云う。
和名は風船藻


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11月22日   ヒドリガモ

谷中湖の護岸から恐る恐る這い上がって中の島の草場に這い上がるのはヒドリガモ。

ここを採餌場にしているのだが・・・。

近寄る人の気配を感じて湖水に逃げ帰る。臆病なのだ。
遊水地は禁漁区で鉄砲打ち(てっぽうぶち)はいないし、カモたちに悪さをする人もいないのだが、
野鳥にしてみれば、人間は信用できない存在なのだろう。


ヒドリガモはカモ科の冬鳥。

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11月19日   霊峰富士

関東名物空っ風が吹き荒れて遊水地上空はピーカン!
北の山々は雲が掛かっていたが、南西に位置する富士山は殊の外美しい。


「富士山はどうしてこんなに美しいのか?」と聞いてくる外国人には次のように応えることにしている。
「富士山は此花昨夜姫(このはなさくやひめ)。此花昨夜姫は日本のビーナスだから美しいのは当たり前なのだ」

関東では「東に筑波西に富士」と云うのだが・・・、そんな場所はない。
遊水地の真東に筑波があり真西は荒船山。富士山は南西に位置する。
地図で確認すると、富士山を真西に見るのは横浜市磯子区あたりで、そこからの筑波山は北東に位置する。

であっても、「東に筑波西に富士」は名言ではある。




ノスリ

ヨシ原の道を行くと、前方から白っぽい鳥影。
もしやと思ってカメラを構えるとあっという間にに通り過ぎてしまったが、
後ろ姿を何とか捉えた。


「渡良瀬遊水地の野鳥図鑑」によると、
ノスリは全国的には漂鳥で遊水地では冬鳥だと云う。
和名は
or野擦。タカ科タカ属で別名糞鳶(くそとび)とも。


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11月13日   ハジロカイツブリ

北ブロック中央付近では30~40羽のカンムリカイツブリが群れていたが、
岸辺近くには5羽のハジロカイツブリが餌を漁っている。
和名は羽白鳰。カイツブリ科の冬鳥。


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11月3日   メリケンカルカヤ

北エントランス下の駐車場から谷中湖に通じる歩道。
きれいなブロックで飾られているが、谷中湖まで遠いので利用者は少ない。
写真中央奥の円形の構造物は花壇として作られたのだろうか。
いつ頃からかは分からないが、メリケンカルカヤがびっしりと生えている。


原産地はアメリカで、アメリカから入ってきたカルカヤ(刈茅)なので、
和名は米利堅刈萱。イネ科の多年草。
草木染にも使われる。
アルミ媒染で染めると、黄八丈と全く同じ黄色に染まる。


20数年前に毛糸を染めると(アルミ媒染=ミョウバン)、友人がマフラーに仕立ててくれた。
(黄色以外は既製の毛糸)


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11月1日   ガガイモ

見上げるとガガイモの実が弾けて長い綿毛を付けた種が飛び出してきたようだ。
実の形が芋に似ることから、
和名は蘿藦、鏡芋、芄蘭。ガガイモ科の多年草。別名にカガミグサなど。

道端には飛び出した種が真っ白な綿毛を付けて落ちている。

近寄って見ると綿毛に水滴がびっしりとくっ付いている。

早朝に発生した霧の痕跡のようだが・・・、
お見事!


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