2017年5月
5月29日 コヨシキリ セ ッ カ
ぼけぼけの写真しか撮れない散歩人に同情したのだろうか、
近くに停まったコヨシキリセッカ
キョロキョロと360度を見まわしながらいろいろの角度をら撮らせてくれた。
ウグイス科の留鳥又は漂鳥だと云う。
5月28日 ハナムグラ
(拡大)
遊水地ではどこにでもあるハナムグラ。葉は4~6枚が輪生する。
花付きがよいので和名は花葎。アカネ科の多年草。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)
秘密の群落でもハナムグラが見頃を迎えた。
5月25日 キタミソウ自生地
キタミソウは2011年に地内水路で発見された。
谷中橋上下流の川底に自生する。ここは旧谷中橋(廃橋)の下流側。
例年は5月の連休後、15日ごろに水位が上がって水没してしまうのだが、
今年は何故か川底があらわになっている。
5月14日に地内水路が増水して半分ほど水没してのだが、すぐに減水した。
ということで、キタミソウが凄いことになっている!
5月24日 ハナムグラ
小さな花が咲き出した。
ヨシ原の中の秘密の群落ももうすぐ見頃になる。和名は花葎。アカネ科の多年草。
貴重種:絶滅危惧 II 類(VU)
ミゾコウジュ
小さな花だが近寄って見ると存在感のある姿をしている。
漢方薬の
湿った場所に生えることから和名は溝香需だと云う。
シソ科の越年草。 貴重種:準絶滅危惧(NT)
5月23日 柳 絮(柳の綿毛)
柳の綿毛が積もっている。
絮とは「真綿」、「草木の綿毛」のこと。
「柳絮」春の季語。手持ちの歳時記に高浜虚子の句があった。
綿毛に付いた小さな種子が、
風に乗って水面に落ちると、波に漂い岸辺に打ち上げれてそこで発芽する。
優れものだ。
ノミノツヅリ
ノミノツヅリの細い茎には下向きの小さな毛があって、その毛に柳絮がまとわりつく。
和名は蚤の綴り。ナデシコ科の1~2年草。
「綴り」とは着物のことで、葉が小さいことから蚤の着物に例えた命名だと云う。
5月22日 トラフズク(幼鳥)
散歩の帰り、昨年も見かけた場所に車を廻したら、
案の定、数台のカメラが樹上を狙っていた。
カメラの方向には、不思議な光景を見るようにトラフズクの幼鳥が1羽。親鳥は見えなかった。
まだ巣に残っている幼鳥を守っているようだ。
成鳥の羽毛に褐色の縦縞があるミミズクということで和名は虎斑木菟。フクロウ科の留鳥。
5月20日 タチスミレ
まぼろしとと言われるタチスミレだが、
渡良瀬遊水地では、近年次々と自生地が発見されている。
が、ヨシ原の中にひっそりと咲いているので、やみくもに入っても見つけることは至難の業だ。
この個体は20数cmだが、ヨシが密生して日当たりの悪いところでは1m程にもなる。
和名は立ち菫。スミレ科の多年草。貴重種:絶滅危惧 II 類(VU)
シロバナナガバノイシモチソウ
まだ小さな個体だが既に腺毛を持っている。
この腺毛の先の粘りけの強い液が昆虫などの獲物を捕らえて溶かして栄養分としている。➡
和名は白花長葉石持草。モウセンゴケ科の1年生食虫植物これから成長する。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)
5月19日 スイカズラ
花の付け根を吸うと甘いので、
和名は吸葛だと云う。スイカズラ科の常緑つる性木本。
花の咲き始めは白く徐々に黄色くなり、この様子から金銀花。冬の寒さにも耐えることから忍冬の別名もある。
野鳥観察or調査
ヨシ原の真ん中に脚立のてっぺんに座る人。
野鳥の観察or調査だろう。
それにしても・・・、せっかちで忍耐弱い散歩人には到底できないことだ。
5月16日 オオヨシキリ
ヨシ原の桑の木で囀っているのはオオヨシキリ。
「渡良瀬遊水地の野鳥図鑑には、「ギョギョシ、ギョギョッシ、ケケシ、ケケシ、チカチカチカ」と鳴くとあるが、
散歩人には「ケケス、ケケス」が印象的だ。
和名は大葦切。ウグイス科の夏鳥。
野鳥の先生に訊くと、コヨシキリはまだ来ていないと云う。
5月14日 コギシギシ
拡大
昨年は右側にあったので、ここしばらく右側を見ながらの散歩であったが、
ない!
左側の草むらを注視しながら歩いていくと・・・、あった。
草丈は28cmほどで葉も小さい。
よって和名は小羊蹄。タデ科の多年草。
貴重種;絶滅危惧Ⅱ類(VU)
そう果に鋭い棘状の突起がある。
多年草だというが、前年にあった場所を探しても見つからないことが多い。
やっかいだ!
5月11日 アズマツメクサ
背丈よりも高くなったヨシ原に踏み込んでアズマツメクサを見てきた。
小さな植物だがこれでも大きく育っているのだ。
ベンケイソウ科の一年草。貴重種;準絶滅危惧種
筍掘りの道
史跡ゾーンの屋敷跡には細い竹が密生している。ハチク(破竹)だと云う。
このところ筍がにょきにょき生えてきた。
この筍は灰汁が少ないようで、刈り採ったあとに皮を剝いてしまう。
愛好家も多く、遠くからも採りにくる。
5月4日 トネハナヤスリ
生えそろったヨシの中を分け入るとトネハナヤスリの群落。
ようやく胞子葉が生えそろってきた。
渡良瀬遊水地では、この季節、どこにでも見られるがトネハナヤスリだが、
調べると、自生地は利根川水系と淀川ヨシ原だけだと云う。
で貴重性は高いのだが、
渡良瀬遊水地ではどこもでもある。
ハナヤスリ科。貴重種;絶滅危惧Ⅱ類(VU)
はたき
池内水路の岸辺。大きな魚が水面近くを回遊している。
大きさから推測すると鯉だろう。
この季節、産卵のために岸辺近くの浅場に寄ってくることを釣り用語でのっこみ(のっ込み)と言う。
突然バチャバチャと暴れだした。
雌が水草(ケシ)に産卵し、雄が精子をかけているのだ。
釣り用語では、この様子をはたきと言っている。
5月1日 キタミソウ
キタミソウの自生地は池内水路架かる谷中橋の川底。
例年は11月から水位が下がって川底が露出してから水位が上がる翌年5五月までの
半年間に発芽し、開花し、種子を作る。
谷中橋上流のキタミソウ
22日にはまだまだ小さかったのだが、大きくなって花をたくさん咲かせている。
旧谷中橋下流のキタミソウ
昨年末に発芽して、年を越し成長したものが残っている旧谷中湖下流側には大きいものがある。
それほど大きくはないが、この子も昨年末から生き延びた。
既に成熟して種子をたくさん付けている。
5月に入ると池内水路の水位増して11月まで水没する。
今シーズンの観察チャンスはあと数日!