2017年6月

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6月26日  延命院廃寺共同墓地跡

延命院廃寺、共同墓地跡、雷電神社跡がきれいになっている。
先週末に地元の人たち(谷中阿村の史跡を守る会)によって除草されたのだ。
有難いことに、トラノオを残してくれた。

ノジヌマトラノオ

このトラノオは雑種(ヌマトラノオ♂×ノジトラノオ♀)で極めて珍しい。

花序の先っぽに短い毛のような突起があることと茎に細かい毛があることが、
これがノジトラノオの特徴を受け継いでいるようだ。
名は付いていないし、この周辺にしかない。
ノジヌマトラノオと呼んでいるのは散歩人だけかもしれない。


ノジトラノオ

レンタサイクル前のミニ植物園でノジトラノオも咲いている。
茎や花茎に長い毛がある。

渡良瀬遊水地では自生地は一か所。ヨシ原の中に1個体。
他の植物に押されて瀕死の状態でアクリメーション財団を中心に保護活動が行われている。
(栃木市のHPに今年の保護活動の様子が載っている)
和名は野路虎の尾。サクラソウ科の多年草。
貴重種;絶滅危惧Ⅱ類

インターネットで調べると、このノジトラノオとは見た目にも異なる写真などが多数載っている。
散歩人手持ちの植物図鑑の写真では花序の先の毛が全くない。
いずれにしても貴重度は極めて高いようだ。

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6月22日  ゴマノハグサ

ヨシ原の縁にゴマノハグサが小さな花を咲かせている。
葉を捩ると胡麻の臭いがするということで、
和名は胡麻葉草。ゴマノハグサ科の多年草。
根を乾燥して漢方薬として用いられると云う。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)
手持ちの図鑑では~150cmとあるが、この個体はちょうど200cm。

オギの林から突き出たこの個体は、目測だが250cmを遥かに超えている。
でっかい!

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6月17日  ミズチドリ

ヨシ原の真ん中にミズチドリの群落。
ざっと数えて個体数は100をはるかに超える。
この近くににはタチスミレの群落があり、それを見に入ったら偶然発見したのだと云う。
和名は水千鳥。ラン科の多年草。

小さな花だが清楚で瑞々しくかくも美しい。
良い命名だと思う。

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6月15日  ノダイオウ

手持ちの図鑑には、~150cmとあるがこの個体は2mを超える。
遊水地のノダイオウはでっかい!
葉っぱもでっかく長卵形。
ギシギシ(右)にはそう果の中央に出っ張りがあるが,ノダイオウ(左)にはこれがない。

薬草の大黄に似ていることから、和名は野大黄。タデ科の多年草。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)


シロバナタカアザミ

成長したオギの林を突き抜けてシロバナタカアザミの花が咲いている。
手持ちの図鑑には、~150cmとあるがこの個体は2m15cm。
遊水地ではこの子もでっかい!

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6月12日  グンバイナズナ

草むらのグンバイナズナの果皮が赤くなってきた。
そう果を軍配に見立てて、和名は軍配薺
アブラナ科の一年草。ヨーロッパ原産の帰化植物。

アスファルトの割れ目に立ち上がったグンバイナズナ。
幹も細く枝もまばらだが雑木盆栽の趣きがある。

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6月10日  コヨシキリ

「コ」というぐらいでオオヨシキリと比べると小さい。
野鳥の先生から「オオヨシキリは口の中が赤いがコヨシキリは黄色い」と教わった。
和名は小葦切。ウグイス科の夏鳥。

が、セッカとの違いが分らない。ぼちぼち覚えようと思っている散歩人ではある。


ヒバリ

何やら囀っているようだが、劣化した聴覚では聞こえない。
冠毛があるのでヒバリだと分かった。

ヒバリと云えば上空での囀りなのだが・・・、
劣化した聴覚では聞えないのだろうと思っていたのだが、
地元の人が「このごろ空では見ない」と言う。
いつもの散歩の散歩道(史跡ゾーン)では毎日地上で頻繁に見かける。
和名は雲雀ヒバリ科の留鳥。

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6月3日  地内水路増水

キタミソウ自生地に水が入った。

6月4日、キタミソウの自生地は完全に水没した。

昨年の水没は5月15日だから半月以上遅かった。

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6月1日  キタミソウ自生地(地内水路)

例年は5月の中旬に水没してしまうのだが、(谷中橋の上流側)地内水路の川底はまだ露出している。


露出した地面に生息する小さな植物を撮ってきた。


フウセンモ

5月初め、キタミソウの花を撮って持ち帰り、PCで開けてみると小さな球体が写っていた。
散歩人の劣化した視力でなくとも見過ごしてしまうほどの小さな球体だ。
(左の白い突起は大きさを比べるために置いたボールペンの先)
謎の球体としていたのだが、
アクリメーション財団の観察会で講師を務める加藤裕一氏にフウセンモと同定していただいた。
黄緑色藻類フシナシミドロ目フウセンモ科の藻類。肥沃で日当りがよく湿りけのある地上に発生するのだと云う。
和名は風船藻

それにしても、
露出した川底のルーペ的に凝視すると、藻なのか水草なのか判然としないが、いろいろあるもんだ。

ヒロクチゴケ(?)


(右下はボールペンの先)
いろいろ調べてみるとヒロクチゴケのようだ。
和名は広口苔。ヒョウタンゴケ科のコケ類。


キタミソウではなさそうだ。
何だろう?



何だろう?


左の突起はボールペンの先。何だろう?


地面を油絵の具で塗りこめたようだが、PCで開けると小さな緑の球体がみえる。
何だろう?

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