2017年8月
8月31日 ワタラセツリフネソウ
ワタラセツリフネソウの季節がやってきた。
この子の蕾は大きくなったもののまだ堅そうだ。
来週末には花が見られそうだ。
花の盛りは9月中、下旬。
和名は渡良瀬釣船(吊舟)草。ツリフネソウ科の一年草。
渡良瀬遊水地にちなんで名付けられた。
2005年9月の日本植物学会に新種として発表された。
8月25日 スズメバチ
確かこの辺にゲンノショウコが・・・。
と草原に踏み込むと、蜂がブンブンと飛び回っている。
行き先を確かめると地上の小さな穴に大きな蜂が出入りしている。
オオスズメバチだろうか。
子どものころには、何度となく蜂に刺されているのだが、刺されても命を危うくするとは思ってもいなかった。
大抵はアシナガバチだったように記憶している。
しかしこの蜂に刺されると命に命に係わるらしい。
8月22日 マツバラン
渡良瀬遊水地では2012年に発見された。
散歩人は昨年(2016年)に確認したのだが、「こんなところに・・・」と驚くばかりだった。
茎が松の葉のように見えるところから、和名は松葉欄。箒欄の別名もある。
ラン科ではなくマツバラン科のシダ植物。貴重種;準絶滅危惧(NT)
マツバラン科では日本唯一の種だと云う。
地上部は茎だけで葉はない。地下部には地下茎(仮根)があり根はない。
地下茎に菌類が付き、この菌類と共生しているのだと云う。
今日見るところでは、昨年の生息域から少しだが広がっているように思える。
8月18日 ヌマトラノオ
7月23日から始まった水無月(旧暦6月)というのに雨模様の日が続いている。
今日水無月27日も雨模様。
というわけで夏野菜の出来が悪いと報道されている。
この草むらは一カ月ほど前、ヌマトラノオの花茎が伸びるころに除草されたが、再生した。
この子たちにとって雨続きの水無月は絶好のようだ。
群落に瑞々しい花を咲かせている。
和名は沼虎尾。サクラソウ科の多年草。
ナガボノシロワレモコウ
ヨシ焼きの後に歩くとあっちこっちにナガボノシロワレモコウの群落はある。
ヨシが大きくなると隠れてしまうので、花を見かけることは少ない。
和名は、長穂白吾木香。バラ科の多年草
ワレモコウ(吾亦紅)は土手など乾地にあるが、頻繁に除草されるのでやはり花を見かけることは、
「ない!」と言ってもよい。
8月13日 ガガイモ
今年はガガイモが多いように思う。ここでもヨシに覆いかぶさっている。
実の形が芋に似ることから、
和名は蘿藦、鏡芋、芄蘭。ガガイモ科の多年草。別名にカガミグサなど。
花冠内側には長い毛が密生している。
コバノカモメヅル
ヨシを引き倒すほどではないが、ヨシに巻き付いているのはコバノカモメヅル。
対生する葉の形がカモメを連想するするので、
和名は小葉の鴎蔓。ガガイモ科の多年草。
葉も花もガガイモにはちっとも似ていないが、実(袋果)は似ている。
曇っていたからかまだ花は開いていない。
花の形はヒトデよう。
8月4日 ニホンイタチ
イタチは夜行性と云うが、散歩人も散歩中に谷中湖の護岸などで見かけることもある。
水を飲みに来るようだ。
可愛らしい顔をしているが獰猛!
ナツズイセン
拡大
ヨシ原の縁に高価な花束のように豪華に咲き誇っている。
花茎は20本ほどだが・・・、
ヨシ焼きの後に調べると数10~100程の球根が固まっている。
葉がスイセンに似て夏に咲くことから和名は夏水仙。ヒガンバナ科の多年草。
8月3日 ヒメマツバボタン
アスファルトに吹き溜まった土の上にヒメマツバボタンの花が鮮やかだ。
梅雨の間は・・・、空梅雨で渇ききって萎れていたが、梅雨が明けてからの降雨で勢いが出てきた。
(関東では、梅雨入り6月7日、梅雨明けは7月19日)
和名は姫松葉牡丹。アフリカ原産の一年草。スベリヒユ科。
葉は多肉で乾燥に強い。
目視では見えないが、撮ると葉に唐草のような文様がある。
マツバボタンと比べると花は小さいから「姫」。
マツバボタンの葉には文様は見られない。
葉が細く花が牡丹に似るので和名は松葉牡丹。スベリヒユ科。南米原産の一年草。
8月1日 エビヅル
谷中湖周回路脇の林からぶら下がっているのはエビヅル。
和名は蝦蔓又は海老蔓。ブドウ科の蔓性落葉高木。蝦とはブドウの古名だと云う。雌雄異株。
雄花
この個体は雄木のようだ。長い雄しべ見える。
雌花
ここから100mほど離れた場所には雌木。
秋にはたわわに実るだろう。
甘酸っぱいと云われるが、甘みは少なく・・・、酸っぱい。
酸っぱいのだがクセになりそうな味だ。