2018年10月
10月28日 イヌタデ
子ども広場は、きっと今年最後の除草(刈り払い)が終わっている。
待っていたように現れたのがイヌタデの群落。
犬蓼はタデ科の一年草。
子どもたちが、この小さな花をおままごとの赤飯見立てて遊んだので、「赤まんま」とも言われる。
昔のことだだ、
子どもたちが赤まんまと呼んでいた先生がいた。
聞いてみると、〇〇先生のことで、その心は「大怖だという。
イヌタデには関係ないことだが、この花を見ると思い出す。
この子はこんな可愛い花を咲かせる。
10月26日 ヌルデ
谷中湖護岸の白膠木が紅葉した。
隣には黄葉も。
ヌルデはウルシ科の落葉小高木。
雌雄異株で夏から秋にかけて花を咲かせる。
幹を傷つけると白い液が出る。ヌルデの名は、この液を塗料として使ったことに由来すると云う。
稀にかぶれる人もいるようだ。
(偶然だが)作業員の剪定直後に通りかかって見ると、確かに染み出てくる粘り気のある液がある。
実は一見、カビの生えたような白いものが覆っている。
リンゴ酸カルシュームの結晶で舐めるとしょっぱいそうだが、散歩人は舐める気にはならなかった。
信州ではかつて、これを煮て塩の代用にしたこともあったと云う。
リンゴ酸カルシュームの結晶がなくなった実。
種子を薄い果肉が覆っている。
10月18日 野菊の墓
9月にはヒガンバナで彩られていた延命院廃寺共同墓地跡。
10月に入って丘の上の野菊が咲き始めた。
キク科の多年草。
ヨメナか、ユウガギクか、ノコンギクか?
にわか観察者には難しそうなので「野菊」でいいと思っていたのだが、
調べてみるとカントウヨメナ(関東嫁菜)のようだが・・・。
10月13日 冬 鳥
谷中湖が賑やかになってきた。
岸近くにはカルガモが多いが、遠くには冬鳥が見える。
粗末な仕掛けで・・・、おまけに曇天だからきれいには撮れなかったが、3種が確認できた。
マガモ 真鴨
ホシハジロ 星羽白
キンクロハジロ 金黒羽白
10月12日 ホソバイヌタデ
谷田川の岸辺に細葉犬蓼。
台風の降雨による増水で葉は汚れてはいるが特有の色を見せている。
対岸にも群落が見える。
数年前には、下宮橋上下流約1kmに亘って両岸辺の棚にホソバイヌタデが絨毯を敷き詰めたように密生していたのだが、
その後少しづつ減少し、群落は衰えてしまった。それでも無くなってはいない。
タデ科の一年草。貴重種:準絶滅危惧(NT)
10月9日 思川東岸傾斜林下
台風24号によって渡良瀬川が増水して河川敷まで冠水しそのため、水を被った植物が汚れてしまった。
思川東岸傾斜林下をレンガ場から遊歩道を上って行くと、ワタラセツリフネソウもこの通り。
ワタラセツリフネソウ
まだ花は残っているも葉はべったりと汚れている。
さらに上流方向に上っていくと・・・、水を被っていないタデの群落が現れた。
タデ群落
この群落はミゾソバと少しのアキノウナギツカミ。
ミゾソバ
宝石のように美しい!
葉の形がソバの葉に似て湿地に生えることから溝蕎麦。
タデ科の一年草。別名に牛の額。
アキノウナギツカミ
茎に細かい棘があり・・・、ウナギも掴めそうだと、和名は秋の鰻掴
タデ科の一年草。
10月8日 エビヅル
見上げるとたわわに実ったブドウ。蝦蔓が今年も豊作だ。
ブドウ科のツル性落葉木。
例年は手の届かないなのだが、今年は小さな実のなった房が目の先に垂れ下がった。
食べると酸っぱい。
散歩人はエビヅルに敬意を表して年に一粒二粒頂くことにしている。
10月6日 ミズタマソウ
ヨシ原の道を行くとヨシの林の縁に小さな白い花。
小さな丸い実に白色の鉤状の毛がつき水玉のように見えることから水玉草。
アカバナ科の多年草。
素敵な名前をもらったが・・・、散歩人には水玉には見えない。命名者の想像力に脱帽する。
10月3日 エゾビタキ
交流センターの中に迷い込んだのは蝦夷鶲。
狭い空間を右往左往するも脱出できない。
エゾビタキは夏にシベリアやカムチャッカ半島などで繁殖し、冬季はフィリピンなどに南下して越冬するようだ。
日本では旅鳥として飛来すると云う。スズメ目ヒタキ科サメビタキ属。
※目が青いのはストロボの悪だくみで、本当は黒い。
環境学習
広場に子どもたちが賑やかに・・・。聞くと古河市の小学校の子どもたち。
アクリメーッション財団が渡良瀬遊水地周辺の小学校の総合学習をサポートしている。
良い企画だと思う。
10月2日 池内水路
午前中は第一排水門が閉まっていたのだが、池内水路の水かさはさほど上がっていない。
ヨシ原の散歩道もそれほどの増水はなく、ツリフネソウも無事のようだ。
明日はこの道も散歩可能になるだろう。
10月1日 台風一過
台風24号が足早に去って快晴の遊水地。
第一排水門の土手上から北を望むと日光の山々が美しい姿を見せている。
谷田川はここの水門を出て渡良瀬川に合流するのだが・・・、
水門は閉じている。渡良瀬川が増水しているのだ。
池内水路
行き場を失った谷田川の水は右方向の池内水路に流れ込む。
国交省の「水位観測所付近の川の断面図」では(18:10)上昇中とあるから、
午前中には水が上がっていなかった史跡ゾーンの広場には、
この時刻にも水がひたひたと押し寄せているに違いない。