2018年2月

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2月20日  ミコアイサ

池内水路の水位は2月に入って増水し、2週間後の15日ごろに再び減水した。

このところ♀しか見かけなかったミコアイサだが、今日は♂もやってきた。
カメラを向けると♂♀そろって飛び出した。
脚で交互に水面を蹴って飛び出す様はユーモラスだ。
ここでは近くで見られるので、散歩人の粗末な仕掛けでもこの程度の絵が撮れるのでうれしい。

冬季に♂の全身が白くなるので・・・、巫女に見立てて、
和名は巫女秋沙。カモ科アイサ属の冬鳥。
白くなった♂の眼の周りが黒いのでパンダガモの異称がある。

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2月19日  タゲリ

干し上げの谷中湖。
浅くとも残った水溜りに見られぬ鳥影。
ざっと100羽はあろうかと思われるタゲリの集団だ。

散歩人の粗末な仕掛けではこの程度ではあるが、拡大すると冠羽が確認できる。
和名は田鳧or田計里。チドリ目タゲリ科の冬鳥。 

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2月17日  地平線?

昔のことだが・・・。

 親しくはなかった草加市から通う級友が話しかけてきた。
  「おまえ、すごい所に住んでるな!」
 昨日、新古河駅で降り三国橋を通って古河に行ったのだと言う。曰く、
  「関東に地平線が見えるところがあるとは知らなかったよ。おまえ、すごい所に住んでるな!」
 今日第一排水門の土手上から見ると、地平線(?)の位置には第一調節池の土手が見えるのだが、遊水地が今のように整備されていなかったころには、遥か赤麻の土手まで遮るものはなかったから、靄っていて山が見えなく、目視の限界がヨシ原だったのだろう。彼はこれを地平線と認識したようだ。
 今は昔。半世紀も前の高校生のころの思い出だ。 

靄って隠れた北の山々や南西の風の暖かさは春の到来を感じさせる。
旧暦では今日は正月2日。

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2月10日   ヒバリ

野鳥の先生に教わったのでこの鳥は確信をもってヒバリと分かる。
今日も冠羽が誇らしげに立っている。
散歩人の脳裏にあるヒバリとは、農繁休暇のころに麦畑の上空高く囀る鳥との印象で、
遊水池に来て初めて姿を確認できたことは感動的なことであった。
和名は雲雀。スズメ目ヒバリ科ヒバリ属の留鳥。
この時季に囀っているのかどうかは・・・、聴覚が劣化した散歩人には分からない。

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2月8日  ベニマシコ

アキニレにベニマシコ。♂(右)は存在感のある赤に染まっている。
昨日も強い風に揺られブランコ状態の細枝に二羽いたのだが、この子たちが今日も出てきたのだろうか。

何故かこの冬は、史跡広場でベニマシコを見かけることが少ない。

♂の顔が猿のように赤いので、和名は紅猿子。アトリ科の冬鳥。
北海道や青森県下北半島で繁殖して、冬になると本州以南に渡ってくるのだと云う。
可愛いので人気がある。

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2月7日  白砂山

今朝はカラッと晴れて山々が姿を見せた。南は信仰の山・大山、北は日光の山々、東は今日も秀麗筑波山。
第一排水門の土手から北北西を見ると、赤城山の左方向には白砂山。
白砂山は長野、群馬、新潟の県境に位置する。
※野渡の土手からは、赤城山の鍋割山の裾野に隠れて見えない。
遊水地からは約106km。なかなか姿を見せない遥かな銀嶺だ。


草津白根山

白砂山の左、榛名山の右方向には今日も靄っていたが草津白根山。草津市に属する活火山。
近くで見ると立派な姿をしいるのだろうが、遊水地から見ると特徴のない姿だ。

草津白根山とは本白根山(もとしらねさん)、逢ノ峰、白根山の総称で、
先月23に噴火したのは本白根山だ。

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2月2日   連絡箱

延命院廃寺本堂跡の連絡箱を開くと・・・、
遥か北海道佐呂間町から、昨年11月に訪れた方の文章があった。

続けて次の文章がある。


佐呂間町のHP「もう一つの栃木」には、この地と佐呂間の繫がりが詳しい。

昨年11月に連絡帳の書かれた二つの文章は語りつくせぬ膨大な物語を含んでいる。

googleで「茂呂近助」で検索すると12,200件と表示された。

       茂呂近助
 明治44年(1911年)、栃木県下都賀郡南部7町村の鉱毒の被害者、谷中村住民など二百余名が北海道サロマベツ原野に移住した。南向きで肥沃な大地と云われていた移住地は北面斜面でオホーツク海からの冷たい風が吹き込む佐呂間で最も雪解けが遅い場所で、苦難の開拓だったと云う。この地が佐呂間町字栃木で「もう一つの栃木」と言われている。開拓団の1人が谷中村村長・茂呂近助であった。
 近助は昭和10年(1935年)古河市に帰郷しし、その翌年享年83歳で逝ったと云う。


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