2018年3月

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3月30日  ヤマエンゴサク

思川東岸傾斜林の縁。
木漏れ日を浴びてヤマエンゴサクの群落。
今が花の盛りのようだ。

和名は山延胡索。ケシ科キケマン属の多年草。
ケシ科の根茎を乾燥した生薬名を漢方では「延胡索」ということから、この聞き慣れぬ名になったようだ。

漢方では鎮痛などに薬効があるとされるが有毒でもあると云う。。

遊水池にはジロボウエンゴサクもあるが、
ヤマエンゴサクの苞が切れ込みがあるのに対して、ジロボウ・・・には切れ込みがない。
ヤマ・・・は山野の林縁などに生えるが、ジロボウ・・・はヨシ原や草むらで見られる。

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3月27日   ウグイス

声はすれども姿を見せずのウグイスだが、今日は数m先の桑の木に留まってくれた。

逆光であったがカメラの調整を待ってくれたので囀る姿を撮ることができた。
ウグイス科の留鳥。


コウノトリ

彼方にコウノトリ。
北東(第2調節池)方向から谷中湖北ブロックに向かっているように見える。
第2調節池に居続けているこの子は『ひかる』。
時々谷中湖に散歩してくるようだ。

野田市HPのコウノトリ放鳥情報には次のようにある。


ひかる(♂:H28放鳥)(J0128)平成28年3月28日生 [足環の色 右:黄黒 左:黒青] 

コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属
貴重種;絶滅危惧1A類(CR)  特別天然記念物

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3月26日  ハクモクレン

子ども広場のハクモクレンが満開になった。
(小さなカメラのフルターで撮ってみた)

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3月25日  トネハナヤスリ

猛火で焼かれた地面は黒々としているが、
ヨシ刈りで裸地になって久しい地面には緑が見られる。
緑の絨毯はトネハナヤスリ。

小型のシダ植物でハナヤスリ科の多年草。和名は利根花鑢
かつては1Aであったが、渡良瀬遊水地にぎょうさんあるのでランクが下げられたとも云われている。
貴重種;絶滅危惧Ⅱ類

トネハナヤスリの間にはエキサイゼリも見られる。

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3月24日   ハクモクレン

子ども広場ハクモクレンが蕾を大きくしている。
もうすぐ満開になるだろう。
東京の桜が平年より早く満開になったと報道されていたが、この花も昨年よりも1週間ほど早い。

明日にはこの蕾も開く!

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3月21日   萱 場(かやば)

萱葺(茅葺)の材を刈り取ったこの場所は、刈り取ったので既に裸地になっているので、
不十分なヨシ焼きの影響は受けていない。

萱(茅)(かや)

ここで刈り取られたのはオギで茅葺屋根の吹き替えに使われる。
女ヨシと言われるヨシに対してオギは男ヨシ。
ヨシに比べてオギは短く細いが節がごつごつとして強靭だだから、
おそらく、茅葺屋根の最強の材料だろう。



ハナムグラ

裸地になっているここには既にハナムグラが立ち上がっている。
5月末になれば白い小さな花を咲かせる。
和名は花葎。アカネ科の多年草。
貴重種:絶滅危惧 II 類(VU)


ナガボノワレモコウ

ナガボノワレモコウも葉を大きくしている。
ワレモコウは乾燥地に多いが、ナガボノシロワレモコウは湿った野にある。
遊水地では珍しくないが花咲く夏にはジャングルの中に隠れてしまう。
和名は、
長穂吾木香。バラ科の多年草。
史跡ゾーンの砂利道のヨシ原の縁で白い花が見られる。
(赤みを帯びた花も稀にある)


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3月18日   ヨシ原

(拡大)
ウォッチングタワーから北方向を眺めるとやはり残りヨシが多い。

ウォッチングタワーから史跡ゾーン。

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3月17日  ヨシ焼き

昨日の降雨の影響でヨシ焼きの開始時刻が1時間繰り下げ、
9時30分に火が放たれた。

見学地として最も人気のある北エントランス土手近くのヨシにも火が放たれたのだが・・・。

苦戦が続く。
ところどころで火の手が挙がるが、火が拡がらない。

午後になっても苦戦が続く。
近年にない惨憺たる状況だ。これほどのヨシが残っている光景は見たことがない。
希少植物の自生地がどのような状況になっているか心配だ。

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3月13日  ハヤブサ

池内水路の護岸。桑の木の切り株の中に鎮座しているのはハヤブサ。
近づいても知らん顔をしていたのだが・・・、飛び立った。
胸部の横縞が美しい。

東谷中橋近く、谷中湖の南ブロックのタワーに毎年訪れる。
「渡良瀬遊水地の野鳥図鑑」によれば、
全国的には留鳥だが渡良瀬遊水地では冬鳥だと云う。

和名は、ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属。
貴重種;絶滅危惧Ⅱ類。

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3月12日  ヒドリガモ

干し上げの進行に伴ってめっきり少なくなったカモたちなのだが、
西橋から北ブロッのぞむとヒドリガモが数十羽。
北帰が近い!
和名は緋鳥鴨。カモ科の冬鳥。


ホシハジロ

彼方に白っぽい鳥影。
右の2羽は♂で左の1羽は♀のようだ。
和名は星羽白。カモ科の冬鳥。


ハシビロガモ

池内水路で昨日も見かけたホシハジロの♂。
今日はしっかり撮ろうと足を止めると飛び立ってしまった。
和名は嘴広鴨。カモ科の冬鳥。

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3月7日   芽吹き

寒の戻りで冷たい風が吹く遊水地だが、春は確実に訪れている。

アリアケスミレ

谷中湖周回路。縁石の隙間のアリアケスミレの新しい葉が大きくなってきた。
もうすぐ花も見られるだろ。
ヨシ焼きの後にヨシ原を歩くと大きな株に出会うことがある。
花の色の変化が多く、夜明け(有明け)の空になぞらえて命名された。



ノカラマツ

昨年暮れの防火帯除草でヨシなどが刈り取られた裸地のノカラマツの葉も大きくなった。
山地の草原などに生える唐松草(カラマツソウ)に似て、
野にあることから和名は
野唐松だと云う。キンポウゲ科の多年草。
遊水地ではどこにでもある。夏に花を咲かせる。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)


ノウルシ

既に出ているノウルシの芽は、ヨシ焼きで炎にさらされる。
が、枯れることはない。4月には花が咲く
幹を折ると白い液が出てウルシのよう肌をかぶれることもあることから、
野にあるウルシで、和名は野漆。トウダイグサ科の多年草。有毒。
貴重種:準絶滅危惧(NT)

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3月2日    コウノトリ

史跡ゾーン広場を行くと、北方向から白い鳥影。
一瞬、ミサゴだろうかと思ったが翼が大きく腹部が真っ白。
アオサギかと思ったが翼を動かさず・・・、でかい!
コウノトリだ。

それにしても油断も隙も無い遊水地の空だ。

上空を一直線に飛び去ったコウノトリは、谷中湖南ブロック、北ブロックに降り立ったようだ。

日本ではかつては広く分布していたが、明治の中ごろから急激に減少したと云う。
1956年(昭和31)に特別天然記念物に指定されたが1971年(昭和46)に野生は絶滅した。
その後、中国やロシヤから提供され、人口繁殖して放鳥を行っている。

朝日新聞DIGITAL(2017.6.6)には次のようにある。
 県立コウノトリの郷公園(豊岡市)と、井の頭自然文化園(東京)によると、今年2月現在、国内で約290羽のコウノトリが生息。93羽は野外で暮らしている(今月5日現在)。 

コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属
貴重種;絶滅危惧1A類(CR)  特別天然記念物

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