2018年7月
7月23日
暑い日が続いている。
熊谷では日本の観測史上最も暑い41.1℃を記録したと報道があった。
明 渠
6月末、史跡ゾーン広場の明渠の中の植物はきれいに刈り取られてしまったのだが、
逞しく再生している。
ヒメタデ
明渠の底にびっしりと再生したのはヒメタデ(アオヒメタデ)。タデ科の一年草。
花期は長く5月から11月まで見られる。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)
空 蝉
アキニレにセミの抜け殻。
大きいのはアブラゼミで、幹にしがみ付いている小さいのはニイニイゼミのようだ。
散歩人の聴力は劣化しているので聞えないのだが、蝉しぐれだろうか?
7月16日 エゾミソハギ
第1調節池のエゾミソハギ(蝦夷禊萩)の群落。
いつものように長靴を履いて入ったのだが、今日はその必要がなかった。乾いている。
空梅雨だから・・・?乾燥化しているから・・・?
以前にはシロネがたくさんあったのだが、今日は見当たらない。
エゾミソハギは 遊水地の夏を代表する花だ。
蝦夷と名が付くが北海道から九州まで分布すると云う。
地元の人から「昔は盆花として出荷していた」と聞いたことがある。
7月14日 ミズユキノシタ
7日に見つけた個体は見失ってしまったが、新しく見つけたこの子は花を咲かせている。
雄しべが4個、花柱が1個、花弁はなく萼裂片4個。
小さな小さな花だ。
アカバナ科の多年草。湿生植物。栃木県では絶滅危惧Ⅱ類。
7月13日 アキニレ
史跡ゾーンの入り口、レンタサイクルの前のアキニレ双樹。
真夏には、その間に置かれたベンチは知る人ぞ知る絶好の休憩場所。
緑陰のここは風の通り道。
広場には10本ほどのアキニレの木があるが、この木は風格がある。
両手を開いて抱きついても抱えきれない。
地上から1mを測って見ると、ざっと2m20cmの堂々たる幹回りだ。
降雨の後には青々とした苔が幹を彩る。
木霊だって住みついているんだな!
アキニレ(秋楡)はニレ科の落葉高木。
晩秋になると、この実を啄むベニマシコがやってきて野鳥愛好家を楽しませてくれる。
7月7日 ミズユキノシタ
子ども広場の草の中に見えるのはミズユキノシタ(水雪の下)。
アカバナ科の多年草。湿生植物。栃木県では絶滅危惧Ⅱ類。
時々除草の機械が動くので立ち上がるとカットされてしまう。
花が咲くころなのだが・・・、まだ見当たらない。
撮るとでっかく見えるが、ちっちゃい花だ。
雄しべが4個、花柱が1個、花弁はなく萼裂片4個。
しばらく見ていないので今年はぜひとも見たいと思っている。
7月1日 ホソバオグルマ
関東は6月29日に梅雨明けだと報道があった。
記録が残る1951年以降最も早く、これまでで最も早かったのは2001年の7月1日で、
昨年より7日早く平年より22日早いと云う。
今日も暑い!
子ども広場では、例年より早く見頃を迎えているホソバオグルマ(細葉尾車)の群落もある。
キク科の多年草。貴重種;絶滅危惧II 類(VU)
オグルマ
ここには、背の高いものがある。
上記の満開の群落のホソバオグルマの草丈が60cm程なのだが、
まだ咲き始めのこの群落の草丈は100cmを超えている。
オグルマだと同定した研究者もいるのだが・・・。
明 渠
史跡ゾーン広場を横切っている溝は明渠と思われる。
広場の草地がじめじめしないように掘られたものと推測している。
鎌立橋、延命橋、雷電橋の下を通って、ヨシ原を縦断し池内水路に繋がっている。
ヨシに覆われたこの溝の底にはヒメタデ(アオヒメタデ)が群生する。
斜面には、遊水池の夏を彩るエゾミソハギもあったのだが、さっぱり刈り取られてしまった。
楽しみにしていたのだが、残念!