2019年2月
2月27日 噴き上げ
谷中湖東橋の下に噴き上げ。
干し上げで水位が下がったこの時期にしか見られない。
谷中湖の水が濁っているのでよくは分からないが、もう少し水位が下がるときれいな水だと分かる。
ここを少し穿ればきれいな水が滔滔と噴き上がってくると散歩人は思っている。
子どもの頃、生まれ育った北川辺(そのころは川辺村)には清水が湧き出ている沼があったし、
小学校には掘り抜き井戸があった。
學校から150mほど離れた我が家では、夜に耳をすませるとその音が聞こえたもした。
父は、お茶はこの水が良いと言って・・・。
子どもたちはやかんを持ってこの水を汲みに行ったことも思い出される。
2月22日 ハクチョウ
干し上げで水位が下がった谷中湖にハクチョウが4羽。
遥か彼方。この程度の絵なので確認しようがないがコハクチョウと思われる。
谷中湖にはハクチョウの餌になる水草も藻もないのでここで越冬できない。
館林の城沼や多々良沼に越冬しているものが飛来したのだろう。
北の山々
靄っているが北の山々が姿を現わした。
皇海山
今年は雪が少ない。
皇海山は栃木県日光市と群馬県沼田市との境界にある成層火山。標高は2,144m。
渡良瀬川の最初の一滴はここから流れ来る。
渡良瀬川はは利根川の支流ではあるが流路延長107.6kmの大河だ。
遊水池から数キロ南で利根川に合流する。
2月18日 萱 場
ヨシ刈りはこの季節の風物詩。
遊水池でのヨシ刈りは年々少なくなっているが、まだまだ続いている。
遊水池で刈られるヨシは今は少なくなったが昔から葦簀の材として使われてきた。
今は田んぼの暗渠に使われることが多い。
この萱場では茅葺屋根の材となるオギを刈っている。
昨日、秋吉台の山焼きが行われたと報道された。
浦和の田島が原(サクラソウの自生地・天然記念物)の草焼き、加須市の浮谷の里のヨシ焼きは1月に行われた。
遊水池のヨシ焼きは今年も3月に行われる。
乾燥した晴天が続く1月や2月がヨシ焼きには適しているように思えるが、
遊水池ではヨシ刈りきが終了してから行われる。
今年のヨシ焼きは3月16日(土)に行われる。詳細は下記。
2月14日 ジョウビタキ
谷中湖の周回路を行くと、行く先を案内するように尉鶲(常鶲)。
ツグミ科の冬鳥。
ミコアイサ
池内水路に巫女秋沙。カモ科の冬鳥。
このところ谷中湖では毎日見かけるのだが、岸からは遠く、散歩人の仕掛けではなかなか届かない。
ここでは遥かに近いので、パンダガモの姿がきれいに見れる。
シャッターを押した直後に、何時もの Show Time !
水面を蹴って飛び立つ姿は滑稽に見えるのだが・・・。
一生懸命なのだ。
2月9日 ナズナ
残り雪の広場に薺。
春の七草で最も採りやすい植物で、7種の植物でなくともナズナだけで七草粥でよいと云う。
白洲正子は『ナズナの語源は「撫で菜」だそうで、雪野の草を愛でた人々の心がわかるような気がする』
と述べている。(草づくし 新潮社 1985年)
今日は旧暦(太陰太陽暦)で1月5日。正真正銘の今年の七草粥の日は現行の暦(太陽暦)では2月11日となる。
2月7日 アオジ
ピョンピョンと道案内をしているのはアオジ(青鵐、蒿鵐、蒿雀)。♀のようだ。
ホオジロ科の留鳥。
地味な姿をしているので、カメラを向けたこともなく・・・。
散歩人は無関心でいたのだが、野鳥の先生方の影響で、こんな地味なものでも撮って見ることにした。
2月4日 ベニマシコ
今年は見かけることが少ない紅猿子だが、このところ谷中湖東橋付近で見かける。
セイタカアワダチソウの実を啄んでいるのだ。
セイタカアワダチソウは北米原産で、要注意外来生物に指定されている悪名高い外来種なのだが、
この子たちの命を繋いでいるのは皮肉なことではある。
2月1日 秀峰筑波
この地方はほんのお湿り程度であったが筑波連山は雪を被ったようだ。
最高峰は筑波山(877m)。左端は燕山(701m)。重なるように加波山(709m)。.
高くはないが美しい。散歩人の原風景のひとつだ。
秩父・武甲山
撮り時を逸した秩父の山々も雪を被っている。
この辺かなと狙いを付けて撮り帰った。
PCの力を借りると、武甲山の北面が浮かび上がった。
武甲山は日本屈指の良質な石灰が産出される。
武甲山の石灰は、古くは漆喰の材料として採掘され、明治以後セメントの原料として大規模に採掘されてきた。
明治には標高1,336mであったが、現在は1,304mだと云う。
山は削られてしまったが、秩父神社のHPには「武甲山は秩父神社の神体山」とある。
毎年12月3日に行われる秩父夜祭は秩父神社の例祭であり、
国の重要有形民俗文化財および重要無形民俗文化財にも指定され、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録された。
秩父市を中心とする秩父盆地の人々にとっては故郷を代表する山である。