2019年5月
5月31日 コバンソウ
谷中湖周回路脇の木陰に小判草。
コバンソウはヨーロッパ原産の帰化商物。イネ科コバンソウ属の一年草。
ヒメコバンソウ
姫小判草もヨーロッパ原産の帰化植物。イネ科コバンソウ属の一年草。
マイヅルテンナンショウ
ヨシ原の中のスゲの密集地に立派な舞鶴天南星。
仏炎苞の中に実が膨らんでいる。秋には真っ赤に熟す。(膨らんでいる緑の実の上の白い小粒は雄花)
サトイモ科の多年草。 貴重種:絶滅危惧 II 類(VU)
5月27日 柳 絮
思川東岸傾斜林を行くと、雪のように舞っているのは、柳の綿毛。
俳句では仲春の季語だと云う。
雪のように積もっている。
小さな沼だが水面は真っ白く覆われている。
5月23日 池内水路
22日には、21日の降雨によって渡良瀬川が増水し第一排水門が閉まっていた。
排水門が閉まると谷田川の水の行き場がなくなって池内水路に逆流する。
昨日は溢れていた池内水路であったが、水門が開いて今日は減水している。
上流から来たのか谷田川から回ってきたのかは分からないが大量の漂流物が浮いている。
漂流物
小島のような・・・、こんなものもあった。この塊はオオフサモ!
オオフサモ
上流から来たのか、谷田川から回ってきたのかは分からないが、大房藻のようだ。
南米アマゾン原産の水生植物。特定外来植物。
第一調節池ではゴルフ場東の沼などにあるし、数年前まであった池内水路の浮島にも群生していた。
5月20日 コギシギシ
稚拙な技術では全草をクリアーに撮影することが難しい小羊蹄。
小さいギシギシということなのだがこの子はざっと70cmほどに育っている。
そう果に鋭い棘状の突起がある。タデ科の多年草。
貴重種;絶滅危惧Ⅱ類(VU)
5月19日 トネハナヤスリ
、
ヨシ原の中に入ると利根花鑢の胞子葉が胞子を吐き出している。
中央の葉は全て吐き出してきれいなヤスリ状になっている。
この後葉が黄色く枯れて春まで休眠する。
自生地は利根川水系と淀川ヨシ原だけだと云う。
シダ植物。ハナヤスリ科の多年草。
貴重種;絶滅危惧Ⅱ類(VU)
ミゾコウジュ
谷中橋の上。
吹き溜まりの乾いた僅かな土と縁石の隙間を生息場所とした溝香薷に花が付いた。
雨が来れば生き返るのだろうが、それでも必死で花を咲かせたのだ。
シソ科の二年草。貴重種;準絶滅危惧
天気予報では明日夕から雨が降るとあるが、十分な雨量になるだろうか。
5月16日 アズマツメクサ
この地方は乾いている。
ヨシ原の中の東爪草も苛酷な状況にあるようだ。
ここには毎年いっぱい出てくるが、今年はこの子を見つけるの苦労した。
ベンケイソウ科の一年草。貴重種;準絶滅危惧種
5月13日 ハナウド
2mを超える高さに成長した花独活。
一番上はまだつぼみ。下から上に花が咲いていくようだ。
茎・若葉・葉柄は食用になると云う。
根が風邪薬になるなど薬効もあるようだ。
散形花序に小さな花がたくさん付く。セリ科の多年草。
撮り帰って見ると・・・・・。蟻が集めているのは花粉だろうか蜜だろうか。
5月11日 植物観察会
ヨシ原の彼方の人影は植物観察会の人々。
残念ながら、散歩人は体調不良で参加できなかった。
タチスミレ
何にも見ずに帰るのもしゃくだと立菫の自生地に入ると、地上茎を力強く伸ばしたタチスミレ。
ここはアリアケスミレが混在しているが決め手は地上茎。花はまだない。
スミレ科の多年草。貴重種:絶滅危惧 II 類(VU)
5月8日 池内水路
北見草の自生地は、第一調節池の池内水路の川底で、減水しして川底が露出した期間だけ見られる。
連休明けから増水している。間もなく自生地は水底となる。
キタミソウ
今年は総じて小さい。ランナーを出しても孫まで。
茶色く変色しているものが多いのだが・・・、乾燥しているからだろうか。
小さな窪地には青々としたものもある。
北海道の北見地方で発見されたのでこの名が付いた。
生育環境によって1年草、2年草、多年草のようだ。ゴマノハグサ科。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)
オオアブノメ
キタミソウの中に小さな白い花を咲かせているのは大虻の眼。
ゴマノハグサ科の一年草。貴重種;絶滅危惧II 類(VU)
コツブヌマハリイ
この場所では見たことがなかった小粒沼針藺。
谷中橋北(上流)側に散見できる。
カヤツリグサ科の多年草。貴重種;絶滅危惧II 類(VU)
5月5日 トキワハゼ
道端に常磐爆。
花はムラサキサギゴケに似ているが、匍匐枝はなくそれぞれ独立した姿を見せる。
ハエドクソウ科の一年草。
ムラサキサギゴケ
史跡ゾーンの芝生の中に紫鷺苔。
匍匐枝が伸びて一面に花を咲かせる。ハエドクソウ科の多年草。
シロバナサギゴケ
広場には白花もある。白花鷺苔なのかムラサキサギゴケの白花なのか。
匍匐枝を伸ばして一面に花を咲かせる。ハエドクソウ科の多年草。
比べてみるとムラサキサギゴケの花はトキワハゼより紫が濃い
5月2日 カスマグサ
ふと見ると(?)草むらにかす間草。
花や葉の大きさがカラスノエンドウとスズメノエンドウの中間ということで名付けられた。
マメ科ソラマメ属の越年草。
ユニークな名付けだと思う。名付けた人にあっぱれを贈りたい。
カラスノエンドウとの区別は花柄。カラスノエンドウには花柄がない。
5月1日 令和 初富士
かなり靄って頂上が雲に隠れているが、確かにこれは令和初富士だ。
10時には隠れてしまった。
エゾミソハギ
ヨシ原に一つだけポツンとあるのは蝦夷禊萩。
エゾミソハギは遊水地の夏を代表する花と言えるだろうで、昔は盆花として東京に出荷されていたと聞いている。
湿地である遊水地でも長靴でしか入れないような沼跡などに群落がある。
夏には赤紫の花を咲かせる。
蝦夷と名が付くが北海道から九州まで分布すると云う。
ミソハギ科の多年草。