2019年9月
9月30日 ミゾソバ
思川東岸傾斜林の湿地に広がる溝蕎麦の群落。
ミゾソバは決して珍しい植物はないがここの群落は目を見張る。
葉の形がソバの葉に似て湿地に生えることからこの名が付いた。
タデ科の一年草。別名に牛の額。
これはもう・・・宝石だ!
9月25日 ヒガンバナ
共同墓地跡の丘。ようやく見頃となってきた。
オオモクゲンジ
大木欒子は大陸原産でムクロジ科の落葉高木。別名に袋実木欒子。
3年前と比べると・・・、かくも成長が著しい。
この調子で成長すると、10年後にはえらいことになっているだろう。
既に実がなっている。
9月22日 ヒガンバナ
延命院廃寺共同墓地の彼岸花がちらほら咲き始めている。
いつもの年、彼岸のころには存在感の花が咲き誇るのだが、今年はちらほら・・・。
今年、秋の花の開花は皆遅れているがヒガンバナも例外ではない。
昨年は小さな丘を覆っていた。
9月21日 コバノフジバカマ
中央の木の周りに小型の藤袴。
自生のフジバカマ(準絶滅危惧種)と比べると草丈は短く100cmほど。
葉は互生で3つに裂けた小型の葉が2枚。
フジバカマは8月には咲き始めていたが、この子は一ヶ月遅れてやっと咲き始めた。
このフジバカマは中国原産のコバノフジバカマ(小葉の藤袴)のようだ。
キク科の多年草。コバノフジバカマは偽藤袴の異称がある。
9月19日 ホウジャク
ツリフネソウの群落を忙しく飛び回るのは蜂雀。
漢字ではこう書くが昼行性の蛾。スズメ科。星蜂雀のようだ。
花の前でホバーリングして、細く長い口吻で蜜を吸う。
1/400で撮ったので羽が止まっているように見えるが、高速で羽を動かしている。
動きが早く、稚拙な技では撮るのに苦労する。
9月18日 ワタラセツリフネソウ
渡良瀬吊船草の群落が賑やかになってきた。
来週には花の4型を探してみよう。
ヨシ原の道からは見えにくいが、ヨシ原の真ん中にも群落がある。
カナムグラやツルマメ等の蔓性植物がヨシやオギを引き倒して・・・、ツリフネが日の目を見るチャンスができる。
なのだが、今年はヨシの勢いが強いので、例年に比べてこのような場所は少ない。
9月16日 居待月
(20時23分)
十六夜の月も立待月も姿を現さなかったが、今日の月、居待月は一段と鮮やかだ。
9月13日 ススキ
芒は乾いた土地の植物だから、遊水地には無い。とは言っても、土手や土を盛ったところにはある。
今日、この地方は一日中厚い雲に覆われて十五夜の月は見られない。
今日の月齢は13.7.、明日の月齢は14.7。
天気予報では明日の夕刻は晴れとある。予報どおりであれば明日十六夜には真ん丸のお月様が見られるだろう。
9月10日 ワタラセツリフネソウ
史跡ゾーンの渡良瀬吊舟草が咲き始めた。
幾つかの群落でチラホラ・・・。この群落では花一輪。
今年の開花は遅かったが、週末ころには満開になるだろう。
ツリフネソウ科の一年草。渡良瀬遊水地にちなんで名付けられた。
マツバラン
自生地をざっと見て歩くと小さな個体が2つ。
松葉蘭も遅れている。
茎が松の葉のように見えるところから名付けられた。、
ラン科ではなくマツバラン科のシダ植物。貴重種;準絶滅危惧(NT)
9月8日 嵐の前
午前中の谷中湖は怪しい雲の動きながらも晴天微風。
予報によると、太平洋上にある台風15号は明日未明に関東上陸とある。
日付が変わるころからから風雨が強まるようだ。
9月7日 むかご(ヤマノイモ)
山の芋の零余子が食べごろ?
このまま口に入れて噛み潰していると、粘りが出てきて山芋の食感がある。
蒸してフライパンで転がして・・・。酒の肴には一級品だ。
ヤモノイモ科の蔓性多年草。
エビヅル
上の方はとっくに熟しているのだが、日陰で垂れ下がったこのこの子たちはこれから熟す。
蝦蔓の実は完熟しても酸っぱいが一度食べたら後を引く。
つる性の落葉木本で雌雄異株。ブドウ科ブドウ属。
ツルマメ
紫の小さな花は蔓豆の花。実を初めて見た人は「おツ、枝豆!」と叫ぶ。
大豆の原種の一つだと云う。マメ科の一年草。
食べられるようだが、散歩人が口にしたことはない。
9月4日 ワタラセツリフネソウ
史跡ゾーンのヨシ原の道を行くと渡良瀬吊舟草の群落。
毎年のことだが開花が楽しみなのだが・・・。
今年は開花が遅い。蕾はまだ色づいていない。
開花は来週になりそうだ。
ツリフネソウ科の一年草。渡良瀬遊水地にちなんで名付けられた。
センニンソウ
竹藪に這い上がった仙人草も遅ればせながら瑞々しい花を咲かせている、
和名は仙人草。キンポウゲ科の多年草。
毒草であることから、ウマクワズ、ウシノハコボレなどの別名がある。
毒草なのだが、左端の花は何やらの虫に食われている。
9月2日 オニバス北川辺)
10時40分のオニバス。
神秘的な花。
花は9月の中ごろまで見られるだろう。
午後になると閉じてしまうので、11時ごろが最適なシャッターチャンス。
スイレン科の一年草。ここは埼玉県では唯一の自生地。重種:絶滅危惧 II 類(VU)
稲刈り
北川辺の田圃は稲刈りの最盛期迎えた。
この田んぼにはサギがたくさん集まって。おこぼれを啄んでいる。
刈り取られているのは、地域ブランド米の「北川辺こしひかり」。
2010年(平成22年)3月、旧北川辺町によって特許庁に商標出願がなされ認定された。
現加須市(2010年に騎西町、大利根町、北川辺町、加須市が合併した)は、
米の作付面積が埼玉県一で、昨年にはこの地域の米が特一等米と認定された。
「北川辺こしひかり」は県下一のおいしさと自他ともに認められている。
散歩人は(根拠はないが)関東一だと思っている。
100年以上前のことだが・・・。
鉱毒事件の折、北川辺(利島村・川辺村)を遊水地にする計画を村民一丸となって撤回させた。
誇り高い農民魂は今も健在で美味しい米を作り続けている。
「道の駅きたかわべ」では精米した新米が、
北川辺農作物直売所「コメットハウス」ではその場で精米して販売されている。