2020年11月

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11月29日   メタセコイア

子供広場のメタセコイアが色付いた。
スギ科又はヒノキ科の落葉高木。 生きた化石とも言われる。和名は曙杉

1941年(昭和16年)、京都帝国大学の三木茂博士がそれまでセコイアとされていた化石を別の種類であるとして、
セコイアの「後の、変わった」という意味でメタセコイアと命名した。
1946年(昭和21年)中国四川省に現存する「水杉(スイサン)」が三木博士の論文にあるメタセコイアであることが分かった。

1949年、挿し木と種子が日本に渡り、今では日本各地に植えられている。
曙杉を愛された昭和天皇は、昭和62年の歌会始に次のように詠まれた。

わが国のたちなほれ来し年々(としどし)にあけぼのすぎの木はのびにけり

※ 化石の植物は現在のメタセコイアとは別種とする学説もあるようだ。

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11月27日   ミコアイサ

池内水路に巫女秋沙(神子秋沙)が4羽。
散歩人の粗末な仕掛でも射程距離に入るようにとそろりそろりと近づいたのだが、逃げられた。
左の子は雄のようだがまだ冬羽になっていないエクリプスと思われる。
カモ科の冬鳥。

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11月22日   キタミソウ

第一調節池。池内水路の水位は11月に入って減水し、
ターンべりさんが『落ち着け、トランプ』とツイートしたころには北見草の自生地は完全に顕わになっていた。
地面を舐めるようにして探索すると小さい個体がたくさん見らる。

キタミソウは多年草なのだが、この子たちは真冬の霜柱に根こそぎ持ち上げられて、
ほとんど或いは全てが枯れてしまうだろう。
(3月に発芽した個体は大きくなるが、5月に水位が上がり水没し消滅する)

ゴマノハグサ科。 貴重種;絶滅危惧II 類(VU)


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11月21日   木枯らし

コロナ禍の中だが三連休の初日。谷中湖周回路は子ども連れも多い。
今年の11月は穏かな日が続いて毎日が小春日和のようだったが、今日は北西から強い風が吹き下ろした。
きっと今日は木枯らし一号!

降り積もった落ち葉も弾んでいる。

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11月16日   ヒドリガモ

人影の少ない今日。中の島の草地で採餌する緋鳥鴨の群。
とは言っても、時々人は通る。

近寄る人影を察すると・・・、一気に飛び立って水上に逃げていく。
人影が去ると、また護岸の斜面を恐る恐る這い上がって草地にやって来る。
不思議なことにほとんど飛んでは来ない!

ひねもす行ったり来たりを繰り返すヒドリガモなのです。

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11月13日   ヌルデ

白膠木の実の巨大な房。
数えはしないがざっと2~3千は生っているだろうか。これほどの大房はなかなか見られない。

実から吹き出ているのはリンゴ酸カルシューム。触ると指が濡れ舐めると酸っぱい。
昔は、信州などの山間部ではこれを煮て塩の代用として用いたと云う。
漢名は「塩麩子(えんふし)」。ヌルデ手の由来は幹を傷付けて採る液を塗料に使ったことによる。

実はワックスを含んでいるので蝋燭の原料になる。
(現在の日本では和蝋燭はハゼ、ウルシの実を原料としている)
実を乾燥したものは咳止めや下痢止めに薬効があると云う。

ウルシ科の落葉小高木。
別名にシオノキ、シオノミなどがあるが、方言名は100を超えると云う。

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11月9日   イタチ

谷中湖東橋の上でと鉢合わせ。
来た方向に戻ろうとしてして身を翻したのだが、しばし右往左往して・・・・。
散歩人から遠い橋の隅をすばしっこく逃れて行った。

住処がこの方向なのだろうか、何としてもこっちに行くんだとの思いが感じられていじらしい。

ネコ目イタチ科。日本固有種のニホンイタチのようだ。
可愛らしい姿をしているが獰猛。子どものころ我が家の鶏小屋に侵入して数羽のニワトリを全滅させた。

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11月4日   霊峰富士

空っ風が吹く季節となった。
この季節富士がかなたに姿を現す。中道脇のカロニナポプラも紅葉が美しい。


マガモ

野鳥観察台から覗くと真鴨の群れに混じって、何故かカルガモが2羽。

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11月2日   オオモクゲンジ

谷中湖中の島に奇妙な実を付けているのは大木欒子
野鳥が種子を運んできたきたのだろうか。植栽されたものではない。

10月の初めには緑の種子だったが、今日見ると焦げ茶色に熟していた。

薄く柔らかい3枚の果皮で三つの部屋を作り、中に種子がある。
袋の下から覗くと熟した種子が3個が見えたが、開けると4個の種子があった。

オオモクレンジは中国原産の落葉高木。ムクロジ科。別名に袋実木欒子

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