2020年2月

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2月26日  フズリナ(化石)

谷中湖護岸の蛇籠の網の中の石に見えるのはフズリナの化石。
この石は遊水地の北、佐野市葛生の山から運ばれてきた石灰岩と思われる。

フズリナは紡錘虫類の原生動物有孔虫で、古生代石炭紀からベルム紀(3億5000万~2億5000万年前)に栄えたと云う。
フズリナはそれほど珍しくはなく、昔勤め先近くの体育館周りの砕石の中にもあった。
遊水地では、史跡ゾーンヨシ原の道の石ころの中にも見たことがあった。


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2月19日  逆さ女峰山

干し上げが終わったのだろうか。谷中湖に水が入って北の銀嶺が湖水に写った。

例年の干し上げは1月に水位を下げて5月に水を入れ満水にするのだが、この冬は違った。
遊水地にある「利根川上流河川事務所からのお知らせ」には次のようにある。


一方、池内水路の水位は1月中頃から満水状態でちょっと気にかかる。


タゲリ

まだ水が上がっていない岸辺で獲物を狙っているのはに田鳧(田計里)
冠毛が長いので♂と思われる。チドリ科タゲリ属の冬鳥。
警戒心が強く、遊水地ではめったに岸辺に近寄らない。これは野鳥観察台から覗いて撮った。

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2月15日  ツマグロヒョウモン(幼虫)

例年3月に入ると我が家のスミレには褄黒豹紋の幼虫が発生する。
暖かい今年は2月の初めには現れた。
今日は7匹だから既に大発生の予感がする。

ツマグロヒョウモンは、1980代までは近畿以西でしか見られなかったが生息域が北上して、
現在では関東地方で普通に見られるようになったのだと云う。
10年前から遊水地でも珍しくはない。
温暖化で北上したようだが、耐寒性がついてしまったのかもしれない。

厄介なのは、幼虫がスミレの葉を食べてしまうことだ。
ヨシ原のタチスミレが食われてはと心配したが、今のところは幸いにして無事だ。

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2月8日    コウノトリ

谷中湖の東橋から見えるコウノトリは昨日から2羽になった。
粗末な仕掛けながら、撮りかえって足環を調べると、レイちゃんとカズくんのようだ。

レイちゃんとカズくんはいずれも2019年4月2日野田市の『こうのとりの里』生れで、7月3日に放鳥された。

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2月7日    谷中湖氷結

この冬一番の冷え込みで、谷中湖は氷結しているが、ここ北ブロックの真ん中にはカモたちが輪の形に集まっている。

ここだけが凍っていないのだ。
まさか数百羽のカモたちの体温が氷結を防いだのだろうか?
確かめようはないが、輪の中心に吹き上げ(湧き水)があるのかもしれないと思った。
谷中湖には吹き上げはあるし、ここにもあり得る!

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2月5日    コウノトリ

このところ谷中湖で鵠の鳥)を見かける。
東橋の上から見ていると、アオサギやダイサギの中ではやはり王者の貫禄がある。
コウノトリが近づくとサギは席を譲る。

席を譲らないアオサギは羽ばたいて追っ払った。

コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属
貴重種;絶滅危惧1A類(CR)  特別天然記念物
日本ではかつては広く分布していたが、明治の中ごろから急激に減少した。
1956年(昭和31)に特別天然記念物に指定されたが1971年(昭和46)に野生は絶滅した。
その後、中国やロシヤから提供され、人口繁殖して放鳥を行っている。

渡良瀬遊水地には2016年に目撃情報があり、2017年ごろから第2調節池桜堤(小山市)付近で頻繁に見かけるようになったようだ。。

野田市のコウノトリ放鳥情報の最新情報によると3羽飛来しているか。
1/29 ひかる(♂)  1/30 レイ(♀)  1/30 カズ(♂)

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2月4日    セリ

暖かかった冬から春に移りつつある今日は立春。
ヨシ原の道を行くとが数個。
まだまだ小さく摘み取るほどにはなっていない。
競い合うように群落をなすことから名付けられたという説があるようだ。
セリ科の多年草。


遥かな銀嶺

(きたかわべ道の駅、スポーツ遊学館屋上から)
今日は赤城山の左ての銀嶺が鮮やかだ。
右手前の赤城山・鍋割山(1,332m)の方が高く見えるが奥の銀嶺は遥かに高い。

白砂山は長野、新潟、群馬の三県にまたがる。標高は2,140mで三国山脈の最高峰。
岩菅山は志賀高原を構成する山の一つで標高は2,295m。

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2月1日   アオサギ


干し上げで干上がった湖底に青鷺が20数羽。
日本のサギの仲間で一番大きいそうだ。遊水地でも一年中見かける留鳥。
春から秋にかけては池内水路の岸辺など単独で見かけるが、冬になると谷中湖の岸辺で群れている。


干し上げ

谷中湖の干し上げは毎年のことながら、今年は様子が違う。
この写真は北ブロックのほぼ真ん中。黄色のブイ(?)の左が干し上がって湖底が露出している。
去年までここに水場が残っていてミコアイサが散見できた。
下宮から入って右側の南ブロックも、目視できるほで浅くなっている。
10月の台風19号による浸水の影響と思われる。

干し上げでも残す水場は魚類の生息域となるのだが、今年は厳しくなっている。

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