2020年3月

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3月31日  トネハナヤスリ

ヨシ焼き跡にも緑が現れた。
小型のシダ植物でハナヤスリ科の多年草。和名は利根花鑢
渡良瀬遊水地ではどこでも見られるが、侮ってはなりません。自生地は利根川水系と淀川のヨシ原だけなのだ。
ハナヤスリ科。貴重種;絶滅危惧Ⅱ類
かつては1Aであったが、渡良瀬遊水地にぎょうさんあるのでランクが下げられたとも云われている。

つぶさに見て歩くと、既に胞子葉を立ち上げているものもある。
命名のゆわれはこの胞子葉にある。

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3月30日  ヒレンジャク

「あそこ、あそこ、もっと上・・・」などと教えてもらって撮った緋連雀
PCにしがみついて苦闘すること30分、美しい姿が現れた。

スズメ目レンジャク科の冬鳥。
遊水地でも珍しいのか、散歩人の注意力が足らないのかは分からないが、初めて見る。

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3月27日  ツバメ

西橋のフェンスの上に。今年初めて見る燕尾服。


ヒドリガモ

護岸をヒョコヒョコと登っていくのは緋鳥鴨
中の島の草場に上がって食事しようとしているのだが、人の気配を感じると飛んで戻ってしまう。
飛べるのだから・・・、飛んで草場に登れば効率が良いと思うが、ヒョコヒョコと歩いていく。採餌中に人の気配を感じると飛んで水辺に逃げてくる。

カモたちもめっきり少なくなった。昨日は数十羽のここの群も今日は半減している。この群も近く北帰するだろう。

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3月25日  トモエソウ

ヨシ原の縁にある巴草がヨシ焼きの炎に煽られて枯れている。
しかし、焼けてからといっても枯れたわけではない。この後また再生してくる。

今年は早くから発芽し、3月初めにはこのような状態だった。

花が捻じれるので巴文様になぞらえて名付けられた。オトギリソウ科の多年草。


オオシマザクラ

下宮付近にあるソメイヨシノは既に満開になっているものもあるが多くは三~五分程度、なのだが、
思いで橋付近にあるこの大島桜は満開になっている。

例年はソメイヨシノの花の後に咲きだすのだ今年は早い、異常と言ってもいいだろう。
オオシマザクラはバラ科サクラ属。日本の固有種で野生種。

花の後にはたくさんのさくらんぼがなるのだが、熟してもうまくはない。

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3月21日  ヨシ焼き

8時30分に火が入った。
第一調節池北エントランス下はなかなか燃え上がらない。苦戦している。

第3調節池も苦戦していたが、11時過ぎてあっちこっちで火が上がってきた。




午後の第2調節池は燻っていて火が上がらない。


しばらく降雨がなく、昨日も北西の強い風が吹きまくったのだが、期待外れ・・・か。

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3月11日  ハクモクレン

一昨日には花弁が見えていなかった「遊水地の貴婦人」。
今日は蕾がはじけている。

昨年の満開は24日ごろだったが今年はかなり早い。

週末には見頃を迎えるだろう。

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3月9日  ヨシ刈り跡

先週まで作業が続いていた史跡ゾーンのヨシ刈り跡。
カサスゲの緑が目立ってきた。

中に入ってつぶさに見ると小さな貴重植物も見つかる。

(左から)
トネハナヤスリ  貴重種;絶滅危惧Ⅱ類
エキサイゼり  貴重種;準絶滅危惧
ハナムグラ
  貴重種;絶滅危惧Ⅱ類


ノカラマツ

ヨシ原の道を行くと、道端に野唐松の群落。
ヨシ刈り跡にもあったが、ここのものは大きく育っている。
貴重種;絶滅危惧Ⅱ類

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3月5日  シロバナタンポポ

草叢にぽつんと白花蒲公英。キク科の多年草。在来種。
シロバナタンポポは5倍体で他の個体と交配することなしに単為生殖で種子を作る。

この地方でも特に珍しいものではなく群落を形成することがあるが、関東以西に多いのだと云う。
昔のこと。九州には多いと聞いたので鹿児島出身の人に尋ねたら・・・、よくわからないという返答だったが、
手持ちの歳時記には、田原坂のタンポポを詠んだ句がある。


マガモ

谷中湖中の島付近のマガモが数100羽。

オナガガモ

東橋付近にはオナガガモが数10羽。

羽模様が美しい。

例年は干し上げの季節だが、今年は早く終了したのでカモたちには過ごしやすいのだろう。

北ブロックの展望台付近にはヒドリガモが群れている。
今日は3種がきれいに棲み分けていた。

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3月1日  シロバナホトケノザ

道端などで咲き始めた仏の座。葉の形が蓮華座に似ていることからこの名が付いた。シソ科オドリコソウ属の越年草。
春の七草の「仏の座」はキク科のコオニタビラコのことでこのホトケノザとは異なる。
漢字では当て字で「元宝草」、「宝蓋草」。葉が壇状付くので三階草(さんがいぐさ)とも云う。

つぼみや細かい毛が密集した上唇は赤みを帯びてはいるが白花と言えるだろう。

小さな花だが近寄って撮ると奇妙な花だ。白花には斑点模様がない。
花の中、上の方に見えるのは雄しべのヤクで、雌しべはこの下にあるようだがこの写真では確認できない。

角度を変えると、確かに蓮華座の上に立つ観音様のように見えるし、sea angel と呼ばれるクリオネに似て妖精のようにも見える。

どこかにあるだろうとは思っていたが・・・。シロバナホトケノザとは初対面でした。


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