2020年6月

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6月29日   コウノトリ

今月7日に孵化が確認されたコウノトリ。
4歳の雄「ひかる」と2歳の雌「歌」の間に生まれたのは2羽。
2歳の雌の卵から自然孵化するのは最年少記録で、野外でコウノトリが誕生するのも東日本では初めてだと云う。
この絵では1羽しか見えないがかなり大きくなっている。

人口巣搭

第2調節池ではずっと掘削工事が行われていて、巣搭の下はひっきりなしにダンプカーが行き来している。
こんな所に営巣し子育てしているコウノトリの根性には感服するが、
これほど注目されている出来事にもかかわらず工事を続行する国交省にも驚かされる。

コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属  絶滅危惧IA類 (CR)
1956年に特別天然記念物指定されている。

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6月27日   トラフズク

ヒナが動き出したと聞いていたので立ち寄ると、もふもふのヒナ(右)が見えた。
親(左)は近くで見張っている。
成鳥の羽毛に褐色の縦縞があるミミズクということで虎斑木菟。フクロウ科の留鳥。
 五月晴れの土曜日。ここもカメラマンが多いが、聞くところによると・・・。

コウノトリの第2調節池はカメラマンや見物人で車の渋滞ができるほどの賑わいだと云う。


史跡ゾーンの明渠

昨年10月の浸水による影響がよく分かるのはここ。
それ以後、ここは水を張ったまま底を見せない。地下水位が上がったのだろうと推測している。
役場跡前のハート池もずっと水を張ったままだ。


エゾミソハギ

明渠の斜面に蝦夷禊萩が咲き始めた。遊水地の夏を代表する花だ。
今年はヨシ原が水っぽいのでヨシ原のミソハギもよく育っている。
蝦夷と名が付くが北海道から九州まで分布すると云う。地元の人から「昔は盆花として出荷していた」と聞いている。


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6月21日   ハンゲショウ

遊水地で、半夏生(半化粧)はヨシ原の下草として普通に群生している。
七十二候の半夏生のころに花を咲かせるから半夏生、半分白粉を塗ったようだから半化粧とも。
茶花として用いられる。ドクダミ科の多年草。

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6月17日   カワラナデシコ

今年は消えてしまったかと思っていた河原撫子が一輪咲いている。
大和撫子とも呼ばれ、秋の七草にも詠まれている。

「秋の七草」    萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝貌の花

茎は細く弱々しく見えるが花は鮮やかで凛々しい。大和撫子の異称がある。
ナデシコ科の多年草。


タヌキの溜糞(ためふん)

ここの溜糞は昨10月の浸水後に現れた。
ヨシ原に生息しているタヌキたちはどうやって濁流から逃れたのだろう。
最近は太い糞に混じって細い糞も見られる。子どもが生まれたか。
今日の糞はキラキラと輝いていたので撮って見ると、昆虫の残骸のように見える。

近くを探すとメドハギにコガネムシがくっ付いていた。きっとこれに違いない。

散歩人は【ためふん】よりも【ためくそ】のほうが美しい日本語だと思っている。

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6月16日   オカトラノオ

路肩の斜面に丘虎尾
読んで字のごとく、山野の草原などに自生する植物で湿地の植物ではない。
おそらく、この道を造成するする際に持ち込んだ土砂に根か種子が紛れ込んだものと推測している。
とはいっても、遊水地の河川敷や土手にに自生するイヌヌマトラノオは、ヌマトラノオとオカトラノオの交雑種だから・・・。

オカトラノオは、今、遊水地ではきっとここだけで見られる。
サクラソウ科の多年草。

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6月12日   グンバイナズナ

外来種ながら腰を低くして見ると、雑木の寄せ植えのように見えるのは軍配薺
今は昔、ケヤキの種子を採取し蒔き育てたことがあったが、自然の形・箒状にならず苦戦した。
この子たちは鋭角の枝を伸ばして見事な箒型を形成する。
アブラナ科の一年草。北アメリカ原産。

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6月9日   テリハノイバラ

土手の斜面から道路に這い出しているのは照葉野茨
ノイバラのように立ち上がらず、地面を這うように伸びていく。
バラ科の落葉又は常緑低木。

花はノイバラよりも大きく見ごたえがある。

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6月7日   オオヨシキリ

枯れヨシにつかまって赤い口を精一杯開けて囀っているのは大葦切
散歩人には「ケケス、ケケス・・・」と聞こえるのだが「渡良瀬遊水地の野鳥図鑑」によれば、
「ギョギョシ、ギョギョシ、ケケシ、ケケシ、チカチカチカ」とある。
ウグイス科の夏鳥。


さくらんぼ

オオシマザクラのさくらんぼが熟した。
食べると甘みがあるが・・・、何か雑味を感じてうまいとは言い難い。

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6月4日   クサフジ

ヨシ原の端に草藤が咲きだした。
藤は垂れ下がって咲くがクサフジの花はいわば昇り藤、ルピナスのように立ち上がって上に咲いていく。
マメ科の多年草。


ナヨクサフジ

4月から咲きだして道端に大群落を作っているのはヨーロッパ原産のナヨクサフジ。
遊水地でも近年大増殖している。花は華やかだが厄介な代物だ!

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6月1日   ハナムグラ

遊水地にはどこにでもある花葎満開になっている。
葉は4~6枚が輪生する。
アカネ科の多年草。貴重種;絶滅危惧II 類(VU)

純白の小さな花が愛らしい。

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