2020年7月

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7月22日    セミ

アキニレ下の下、お気に入りのベンチで寛いでいると、素足にもぞもぞと上がってきたのは蝉の幼虫。
寝坊した幼虫で羽化直前と思われる。大きさから推測するとアブラゼミだろう。

見上げると空蝉が3個。
3日前には全くなかったので、昨日今日に羽化したものと思われる。
大きいのでこれもアブラゼミだろう。

例年7月には、このアキニレの下の方の枝には空蝉が鈴なり状態になるが、今年は全くなかったので、
昨年10月の浸水で地下の幼虫が死んでしまったのかと話題にしていた。
しかし、アブラゼミは生き延びていた!

アブラゼミより早いニイニイゼミの空蝉は見当たらないが、あとで調べてみようと思う。

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7月20日    エゾミソハギ

横堤からヨシ原を見渡すと、蝦夷禊萩の群落が広範囲に点在している。(右後方にカメラマンの木が見える)
今年のヨシ原はたっぷりと水を蓄えているので勢いがいい。

ヨシをかき分けて群落の一つに入ったのだが、長靴にも水が入るほどの深さであった。

尻もちをついて下半身までもびしょびしょになったのはご愛嬌でした。

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7月16日    オニユリ

谷中湖護岸の隙間に鬼百合
よくもまあこんなところで生き続けたもんだ。「あんたは偉い!」

ヨシ焼きの後、ヨシ原の中にある屋敷跡の斜面で見つけたユリもオニユリであった。

オニユリは鱗茎を食用にするため古い時代に大陸から移入されたもので、後に野生化されたようだ。
日本のオニユリは3倍体で種を作らないが、零余子(むかご)から増えるのだと云う。


池内水路脇除草

いつもの散歩道としている池内水路の脇道で除草が行われていた。
きれいになってありがたいのだが・・・。


ヒシの実

こんな物が落ちていた。
昨年10月の台風19号による浸水で、池内水路から上がってきたようだ。ヒシの実がばらけずに一塊になっている。
草の根元に潜んでいた物がばらまかれたようで、あっちこっちに落ちている。
ヒシの実は自転車の大敵でタイヤが乗れば大抵パンクする。

昨年の浸水の折には、この道だけでなく周回路やヨシ原の道、史跡ゾーン広場にわんさと落ちていた。
散歩のついでに拾っては捨て拾っては捨て・・・。自転車でも無事にと通れるなったのだが、
明日からまた拾っては捨て拾っては捨てすることにする。

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7月11日    萩

萩は秋の七草の一つだが開花は早い。
谷中湖周回路脇に散見できる萩には2種類ある。
花柄が長い山萩と、花柄が短く葉の間にくっつくように咲く丸葉萩
萩は日本全土の山野に自生するマメ科の落葉低木。


ミヤギノハギ

史跡ゾーン広場に植栽されている大型の萩も花が咲き始めた。
茎とガクに毛があるので・・・。

ケハギではないかと迷ってはいるが、葉には毛はなくケハギに比べて細長く先が尖っていることから宮城野萩とした。

仙台(宮城野)を原産地とする説や、地名とは関係なく花の美しさを称えた美称との説もあるようだ。
散歩人は宮城野萩の名は殊の外美しい名だと思っている。
宮城県は県花としている。

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7月7日   ヒメタデ(アオヒメタデ)

緑白色の花被なので遊水地では青姫蓼と呼んでいたが、
レッドリスト種のヒメタデと云うことで、最近はアオヒメタデは括弧書きとしている。
遊水地では『普通に見られる』ことには変わりないが・・・、減っているようにも思える。
花期は5月から11月までと長い。タデ科の一年草。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)


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7月5日   アメリカネナシカズラ

メドハギに絡みついているのは亜米利加根無葛
北アメリカ原産の帰化植物。ヒルガオ科の一年草。寄生植物。
特定外来植物


小さな白い花(左)は清楚だが、獰猛(私見)な植物で油断できない。
黄色く細い蔦で思いっきり寄生する植物に絡みつきギリギリと締め上げ、食い込ませた突起(右)で栄養を奪う。

10年程前には谷中湖の護岸を黄色い帯状に染めるほど繁茂していたが、その後減少し今年はほとんど見当たらない。

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7月1日   マツバラン

一昨年(2008年)と比べて昨年は少なかったので心配していたのだが、一つ見つかった。
渡良瀬遊水地の松葉蘭は2012年に発見された。ラン科ではなくマツバラン科のシダ植物。
貴重種;準絶滅危惧(NT)

茎が松の葉のように細いところから名が付いたが、その様子から箒欄の別名もある。

地上部は茎だけで葉はない。地下部には地下茎(仮根)があり根はなく、
地下茎に菌類が付き、この菌類と共生しているのだと云う。

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