2020年9月
9月28日 富士山・初冠雪
富士山は初冠雪。
去年より2日、平年より24日早いと報道された。
ミゾソバ
この宝石は溝蕎麦の花。
葉が蕎麦のそれに似ているから付いた名だと云うが、もうちょっと気の利いた名は思いつかなかったのだろうか。
思川東岸傾斜林下の遊歩道から見るミゾソバの大群落は壮観だ。
タデ科の一年草。
9月27日 アメリカアサガオ
セイタカアワダチソウの幹に絡まって花を咲かせる亜米利加朝顔。
葉が丸く裂がないことからマルバアメリカアサガオとも言われる
江戸末期観賞用として移入されたようだ。
熱帯アメリカ原産の帰化植物。ヒルガオ科サトイモ属の一年草。
9月26日 アレチウリ
第一調節池横断道路の桑の木並木を覆っているのは荒地瓜。
別に珍しいわけではなく渡良瀬川や思川の河川敷や思川東岸の傾斜林では大木を覆う様子が毎年見られる。
が、この並木のこのよう光景は記憶にない。
ヨシ原にもはびこっている。
散歩人は、これも昨年10月の洪水の影響ではないかと、科学的根拠無しに思っている。
今後の経過を観察するために記録することにした。
北米原産の帰化植物。ウリ科アレチウリ属の一年草。特定外来生物
9月20日 ヒガンバナ
延命院廃寺の共同墓地跡にヒガンバナが見頃を迎えた。
が、今年は花径が少ない。
埼玉県日高市の巾着田『曼珠沙華公園』は500万本のヒガンバナが咲き誇り、
毎年20万人が訪れる名所なのだが、今年は開花前に全て刈り取られてしまった。
コロナの影響で「密」を避けるため曼珠沙華祭りを中止したのだ。
ここ共同墓地跡の丘も一週間ほど前に草刈りが行われたが、まさか・・・、巾着田にならったのだろうか。
9月19日 ホソバイヌタデ
10年ほど前、谷田川の岸辺には数百メートルにわたってびっしりとあった細葉犬蓼。
その後、背の低いイネ科の植物に覆われ、今はイシミカワやカナムグラ、サデクサがはびこっている。
この地の植生の変化には驚かされた。
しかし、探せばホソバイヌタデの小さい群落も残っている。
植物観察を始めたころ「一度見れば分かります」と教えてもらった。
確かに、このやさしい色は忘れようがない。
タデ科の一年草。貴重種:準絶滅危惧(NT)
9月15日 ヌルデ
谷中湖周回路脇の白膠木に花が付いた。
ヌルデはウルシ科の落葉小高木で雌雄異株。写真の木は雄株。
かつて、幹に傷をつけて樹液を採り塗料としたことが名の由来だと云う。稀にかぶれる人もいるようだ。
雄花は花弁が反り返って5本の雄しべが飛び出ている。
一昨年、たまたま剪定された直後の枝を見ることができた。
切断面が乾かぬ状態でも樹液が染み出ている。この樹液を塗料として使ったのだ。
実ができると、カビの生えたような白いものが覆う。これはリンゴ酸カルシュームの結晶で舐めるとしょっぱい。
信州ではかつて、これを煮て塩の代用にしたこともあったと云う。
この白いもが無くなって実が熟す。実からは蝋が取れ和蝋燭の原料になる。
9月13日 カラムシ
谷中湖周回路脇の草地に苧が小さな花を咲かせている。
イラクサ科の多年草で、古くから茎の皮の繊維で布を織る。
ラムシの繊維で織った布は上布と呼ばれ、
新潟県(越後上布・小千谷縮布)や沖縄の宮古島(宮古上布)や石垣島(八重山上布)でも作られている。
福島奥会津にある『からむしの里』ではカラムシ織体験もできるようだが、
コロナの影響だろうか、今年は中止しているようだ。
9月11日 スズムシ(♂)
谷中湖周回路を行くと、草叢からスズムシが飛び出してきた。
足を出して行先を2~3度遮断すると固まって動かなくなった。ので撮れた一枚。
9月10日 ワタラセツリフネソウ
史跡ゾーンを探すと、渡良瀬吊舟草がチラホラ咲きだした。
来週には華やかになるだろう。
ツリフネソウ科の一年草。渡良瀬遊水地にちなんで名付けられた。
2005年9月に日本植物学会に新種として発表された。
学名には、発見者の大和田氏(渡良瀬遊水地の植物研究者)と渡邊教授(愛知教育大助教授・当時)の名が付けらている。
Impatiens ohwadae M.Watanabe et Seriz.
詳しくは、研究者(発見者)のHPを参照されたい。
9月8日 タヌキマメ
奇妙な花を咲かせた狸豆。
ガクが褐色の毛に覆われて狸に似ていると名付けられたようだ。マメ科の一年草。
開花は遅く、午前11時には咲いていなかった。これは午後2時頃に撮った。
民間療法では薬草として用いられると云う。
ツルマメ ヤブツルアズキ
葦に絡みついて花を咲かせているのは蔓豆と藪蔓小豆。
ツルマメは大豆の、ヤブツルアズキは小豆の原種の一つだと云われている。
ツルマメの実は大豆の二分の一程だが、環境学習の子どもたちは、『わー、枝豆だあー!』と叫ぶ。
(茹でれば枝豆のように食べられるようだが、散歩人は食べていない)
ヤブツルアズキの実も小豆の実にそっくりだが熟した種子(豆)は黒い。
9月4日 センニンソウ
絡みついて純白の花を咲かせているのは仙人草。種子の先端に細長い仙人の髭があるのでこの名が付いた。
毒草であることから、ウマクワズ、ウシノハコボレなどの別名がある。
キンポウゲ科の多年草。
この時季、遊水地をうろつくとあちこちで見かける。
9月2日 ベニバナマメアサガオ
道端に紅花豆朝顔。マメアサガオの赤花だ。
似たものにホシアサガオがあるが、葉の表面に長毛があることと、紫の葯があることからマメ・・・・とした。
ヒルガオ科サツマイモ属の一年草。北アメリカ原産の帰化植物。
9月1日 ワタラセツリフネソウ
史跡保存ゾーンの渡良瀬吊船草をざっと見ると、つぼみが立ち上がったものもあるが、まだ堅い。
開花はあと数日かかるだろう。
ワタラセツリフネソウの花期は9月初旬から10月初旬で、花の盛りは秋分の日前後。
マメアサガオ
小さな花を咲かせているのは豆朝顔。
ヒルガオ科サツマイモ属の一年草。北アメリカ原産の帰化植物。