2021年3月
3月28日 キランソウ
草むらの金痩小草。シソ科の多年草。地獄の釜の蓋の異称がある。
小さな花を接写で撮ると面白い。
雌しべは二股に分かれて、雄しべの葯が弾けると花粉が現れる。
地獄の釜の蓋」の名前の由来には諸説あるようだ。
根生葉が地面に張り付いて広がる様子を釜の蓋に見立てたとする説や、
民間薬として高血圧、解熱、下痢止めなどに薬効があることから、
「病気を治して地獄の釜に蓋をする」とも・・・。
3月25日 ニュウナイスズメ
遊水地の桜も咲き初めた。下宮橋の近くのヨット置き場付近はざっと一分咲き程度か。
ソメイヨシノに入内雀がやってきた。
あっちこちを動きまくるようだが、遊水地には桜が咲くとやってきて蜜を吸う。
民家近くに生息するスズメとは違って林や森を好むと云う。
スズメ科。黄雀(こうじゃく)の異称もある。
ベニマシコ
史跡ゾーンのアキニレの木には紅猿子。3月に入ってからも時々姿を現す。
アトリ科の冬鳥。
3月23日 スミレ
谷中湖周回路の縁石の隙間に菫が咲き始めた。
スミレの名は、花の形が墨壺(墨入れ)に似ているからだといわれている。
アリアケスミレ
こちらも縁石の隙間に咲く有明菫。
花の色が白いものから青っぽいもの薄い赤紫まで多彩で、夜明けの空(有明)になぞらえて名付けられたようだ。
それにしても、このスミレも隙間が好きなのだ。ヨシ原の中には大きな株もある。
ノジスミレ
中の島の草の中に咲くのは野路菫。
この子たちは隙間ではなく日当たりのよい草場を住処にする。
咲かずのスミレ
この菫も縁石の隙間が好きなようだが、花を咲かせない。
咲かないが・・・、閉鎖花はできるので種子を作る。
何かの交雑種又は突然変異種だろう。
散歩人は「咲かずの菫」と勝手に名付けた。
3月20日 アオサギ
岸辺に青鷺。前傾姿勢で水面を睨んでいる。
急いでカメラを準備していると、くちばしで水面を突っついた。
ご馳走をゲットしたのだ。
谷中湖の干し上げのころには数10羽で群れをなすことがあるが、暖かくなると周辺に散って単独で過ごすようだ。
アオサギは日本のサギの仲間では一番大きいと云う。留鳥。
3月19日 野火跡
昨18日昼から夕刻まで広がった野火の跡。
ヨシ焼き後のように地面が露出した。
ここは藤岡運動公園の東。渡良瀬川の河川敷。右奥には第3調節池のラクウショウの林が見える。
ヨシ焼きは21日(日)に延期されたが、関東は降雨の予報が出ている。
ノスリ
頭上でノスリが旋回した。
ノスリは全国的には留鳥だが、遊水地では冬鳥。タカ科。
この冬には遊水地内で、鳥インフルエンザに感染したハヤブサとノスリの死骸が見つかっている。
ハクモクレン
子ども広場の白木蓮が満開になった。
3月17日 史跡ゾーン・屋敷跡
史跡ゾーンには谷中村廃村以前の屋敷跡が残っている。
当時は屋敷森に囲まれていたのだろうが、ここの木々はヨシ焼きの猛火で年々少なくなっている。
この屋敷跡には、毎年水仙が咲くが、今日一輪が開花した。
状況からすると、廃村以前に植えられたものではなさそうだ。
この地に住んでいた住民の末裔が植えたものだろうか・・・、などと想像を膨らませている散歩人である。
3月15日 ハクモクレン
子ども広場の白木蓮が咲き始めた。
天気予報によると明日の最高気温は22°、水、木と暖かい日が続くので、
週末を待たずに満開になるかもしれない。
3月14日 霊峰富士
昨日の雨でヨシ焼きは延期となって、今日は北西の強い風が吹きわたっている。
そして、大気が澄めば富士が美しい。
なお、ヨシ焼きは3月21日(日)に延期されたとのこと。
カントウタンポポ
史跡ゾーン広場に関東蒲公英。
カントウタンポポの総苞片が反り返らく、その先に突起があることで見分けられる。
しかしながら、総苞の形は様々で、散歩人にはいまだにエゾタンポポと確信的に見分けられない。
3月10日 ノウルシ
施設などの構造物をヨシ焼きの炎から守るために、
いわゆる防火帯除草が行われた地面は陽がよく当たって暖かい。
ここには野漆が芽を出している。トウダイグサ科の多年草。有毒。
貴重種:準絶滅危惧(NT)
今年のヨシ焼きは13日(土)に予定されているが、天気予報には雨のマークが付いている。
ヨシ原は十分に乾いているので、雨雲がスルーしてくれればよいヨシ焼きができるだろう。期待している!
3月7日 レンタサイクル
3月に入って昨日土曜日からレンタサイクルが再開された。
3月中は土日のみ営業とある。
建設中の体験活動センター(交流センター)
レンタサイクルの後に鉄骨の構造物が現れたが、
これは、昨日組み立てられた建築中の「体験活動センター」の骨組み。
建物は3月中に出来上がるようだが、開所は4月以降になるようだ。
※ 現在はレンタサイクルの右の建物に仮設センターがあり利用できる。
3月5日 ホトケノザ(白花)
昨春初めて出会った白花の仏の座。今年は増えて生息域を広げている。
葉の形が蓮華座に似ていることからこの名が付いた。
少し赤みがあるがシロバナホトケノザとしてよいだろう。シソ科オドリコソウ属の越年草。
漢字では当て字で「元宝草」、「宝蓋草」。葉が壇状付くので「三階草」とも云う。
春の七草の「仏の座」はキク科のコオニタビラコのことでこのホトケノザとは異なる。
一つだけの花を横から撮ると・・・、蓮華座に立つ白衣の観音観音様のように見える。
また、「流氷の天使」クリオネに似て妖精のようにも見える。
花の中、上の方に見えるのは雄しべのヤクで、雌しべはこの下にあるようだがこの写真では確認できない。
3月3日 ニワトコ
庭常の花芽が弾けて蕾を見せ春の訪れを告げている。
スイカズラ科の落葉低木。
古くから枝や幹を煎じて骨折の治療の際の湿布剤に用いたために接骨木(せっこつぼく)の名もある。
秩父地方では、養蚕農家は今でも小正月の飾りにする削り花をニワトコの枝で作る。
魔除けの意味もあると云う。
ヨーロッパでは精霊の宿る木として、ハリーポッターに出てくる最強の杖はニワトコの杖だと云う。
4月に小さな花を咲かせ、6月には赤い実が熟す。
3月1日 マガモ
谷中湖に水が入って、北ブロックの湖底はほとんどが隠れた。
護岸で日向ぼっこをしているのは真鴨。
コガモ
まだ浅い湖底に首を突っ込んで何やら餌を探っているのは小鴨。
干し上げ前と比べるとずいぶんと減ってはいるがまだまだ居残っているカモたちだ。
「渡良瀬遊水地の野鳥図鑑」には、マガモは3月、コガモは4月まで見られるとある。