2021年5月

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5月30日  コウノトリ

昨日会った野鳥の先生から「今日明日には巣立ちしそうだ」と教わったので、今日はさっそく野次馬になって第2調節池に出向いた。
親鳥1羽が巣から離れ、人口巣塔に親鳥とヒナが2羽が残っていた。
ヒナは親鳥と見分けがつかないほどに大きくなっていた。
しばらく見ていると1羽が羽をばたつかせて飛び出し準備(?)をはじめて・・・、
飛び出した。


巣立ちの一瞬を捉えたかと喜んだのだがどうだろう。

 報道によると、6月3日にひな2羽が巣立ったとのこと。
よって、これは親鳥と云うことになる。


。残った1羽も時々羽をばたつかせるが、散歩人が去るまでには飛び出さなかった。

親鳥
オス 「ひかる」5歳 2016年3月28日 野田市「こうのとりの里}生まれ
メス 「レイ} 2歳 2019年4月6日 野田市「こうのとりの里}生まれ  

ヒナ
5月22日、オスを「リョウ」、メスは「のぞみ」と名付けられたと云う。


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5月28日  タチスミレ

遊水地でも、10数年前にはまぼろしとと言われた立菫だが、近年次々と自生地が発見されている。
ヨシ原の中にひっそりと咲いているので、やみくもに入っても見つけることは難しい。
今年はヨシ焼きがなかったので、枯れヨシが残った中から見つけることは更に難しい

ここの自生地。10数日前に入った時には花がなかったが、今日は咲いていた。愛しの花だ。


スミレ科の多年草。貴重種:絶滅危惧 II 類(VU)

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5月26日  コアジサシ

湖上を高速で飛び回っているのは小鯵刺
ホバーリングしたりダイビングして小魚を狙っている。
ヒドリガモやコガモなどの冬鳥が残っているころから姿を見せていた。カモメ科の夏鳥。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)

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5月25日  ハナムグラ

ヨシ原の道から覗くと・・・、花葎が小さな花を咲かせている。
そうか、もうすぐ6月がやってくるのだ。


葉は4~6枚が輪生する。アカネ科の多年草。貴重種;絶滅危惧II 類(VU)
貴重種だが遊水地にはどこにで普通にある。

ヨシ焼きが行われなかった遊水地だが、ここに自生する植物はいつもの通りある!

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5月16日  クワキジラミ

散歩の途中で熟した桑の実を見つけると摘まんで食べる習性がある散歩人だが、
これはさすがに食べる気にはならない。

白く細い紐状のものが葉や茎に付着していて見るからに汚らしい。
葉の裏を間近に見ると小さな虫のしっぽから白いものが伸びて、ゆらゆらと風に揺れている。


この虫は桑木虱の幼虫。見ての通り昆虫(カメムシ目キジラミ科)である。
透き通った薄い緑色をしているが、成虫は茶褐色になり、見た目は小型のアブラゼミのようでもある。
この幼虫が桑の木に寄生し葉の液を吸って、尻から蝋状の物を分泌しているのだ。
桑とっては重大な害虫だと云う。

成虫は越冬して春に卵を産みつけるようだ。

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5月14日  コキツネノボタン

ヨシ原の縁の子狐牡丹に実(集合果)がついた。
ケキツネノボタンの実は球形だが、コキツネノボタンの実は長球形をしている。
キツネが牡丹に化けようとして葉の形は牡丹に似せたが、残念ながら似たのはそこまでと云うこと。
キンポウゲ科の多年草。
貴重種;絶滅危惧Ⅱ類
(VU)


キツネノボタンのこの実を、子どものころには金平糖と呼んでいた。

実を取って指で揉むと種子がぽろぽろと崩れるさまが面白かったのを憶えている。



スイカズラ

花の付け根を吸うと甘いので吸葛
花の咲き始めは白く徐々に黄色くなる。一見白と黄色の花が同時に咲いているように見える。
このことから別名に
金銀花。冬の寒さにも耐えることから忍冬の別名もある。
茎、葉、蕾は利尿や解熱作用があるとされ漢方薬として利用される。

スイカズラ科の常緑つる性木本。


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5月11日  ミゾコウジュ

草むらの溝香薷に花を咲かせた。
シソ科の二年草。貴重種;準絶滅危惧
貴重種であるが、遊水地では普通にどこにでもある。


カルガモ

広場のベンチで休憩していると、カルガモが2羽ひょこひょこと現れて草をはむ。
どこかにヒナがいるのかも・・・。


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5月10日  ナヨクサフジ

渡良瀬川の岸辺の道に大群落を作っているのはヨーロッパ原産の弱草藤。 
ここ数年で爆発的に増殖した。

この花は華やかだ。マメ科の一年草。
在来のクサフジの開花は遅く、5月末から6月に咲く。

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ニワゼキショウ

除草が終わった草むらに庭石菖の群落。
周りの草がカットされたのでちょうどよい高さに花を咲かせた。
アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草。北アメリカ原産の帰化植物。

ここは赤と白い花が混在している。

除草は個々の植物の都合には合わせていないから、
つぼみの時季にカットされたり、運よく花を咲かせても種子が熟成する前にカットされるものも多い。
この子たちは毎年運が良い!

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5月6日  子ども広場

春の子ども広場の色合いは頻繁に変化する。
サギゴケの季節は紫色、オオジシバリが咲けば黄色に・・・、一回除草された後の今はシロツメクサの白色。

薄い青色の道は利根川水系の流れとダムの位置をかたどっている。
ここは、利根川本流と吾妻川(左)の合流点。本流は右側から流れ来る。

敷き詰められたシロツメクサの中にはこんなものもある。
(赤っぽい白詰草

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5月5日  ノダイオウ

草むらに野大黄
でっかいので野っぱらの大王かと思ったのだが、中国原産の大黄に似ているからだと云う。
花径の先端まで2mを超えるものもある。

でっかい葉っぱ。
タデ科ギシギシ属の多年草。貴重種;絶滅危惧Ⅱ類(VU)

葉は巨大でノダイオウのそう果は丸い突起がない。

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5月4日  マイヅルテンナンショウ

防火帯除草地に舞鶴天南星が伸びてきた。
マイヅルテンナンショウはサトイモ科の多年草。 貴重種:絶滅危惧 II 類(VU)

マイヅルテンナンショウの葉は1枚で葉が切れ込んで小葉が付く。
ここの子の小葉は、遊水地でもよく見るマイヅルテンナンショウの小葉よりも明らかに細い。
このあたりには葉の細いマイヅルテンナンショウが散在ししている。
変異なのだろう。
左の個体はまだ開いていない仏炎苞が見えるが、右の個体はまだ鞘の中にある。
この右の個体の仏炎苞には雌花も付くだろう。


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5月1日  トチノキ

栃ノ木は栃木県の県木。ムクロジ科の落葉高木。
第一調節池の史跡広場、子ども広場に10本ほど植えられている。
この木はほぼ満開。

大きな花序が上向きに咲く。
見上げると雄しべの葯だけが目立って花弁も判別できない。
調べると・・・、花弁は4~5個。雄しべは5~8個、雌しべは1個のようだ。

トチノキの花は両性花で、いわゆる雄花は雌しべが退化してないのだと云う。
赤いのっぺらぼうが退化しなかった雌しべ。

秋には茶色の実が熟して落ちる。

小学3年生の教科書に長く採用されている物語『モチモチの木』のモチモチの木はトチノキのことで、
この物語は、本年度のすべての3年生の教科書に掲載されているようだ。
つまり、日本中の3年生が『モチモチの木』を学ぶ。

概ね40歳以下の大人にとっても、トチノキは知らなくとも「モチモチの木」は記憶にある懐かしい物語なのだ。

※ 『モチモチの木』 斎藤隆介著 1971年 岩崎書店

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