2022年12月
12月30日 ホオジロガモ
20日には2羽だったが、今日は3羽(♂2羽♀1羽)の頬白鴨が見られた。
しばし見ていると何かに驚いたのだろうか、湖面を叩きながら助走して飛び立った。
♂は頬に白い文様がある。♀は地味だ。
ホオジロガモは遊水地では珍しいとのこと。カモ科の冬鳥。
12月27日 霊峰富士
日本列島上の等高線が少なくなり、年末寒波も一休みというところか。
谷中湖の水面も落ち着いて富士山の影が映っている。
那須岳
雪雲で煙っていた北の山々も姿を現わした。
なかなか見えないな那須岳も美しい。
那須岳は茶臼岳を主峰とする活火山。最高峰は三本槍で1,917m。
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ノスリ
土手上の塔に泊まっていた猛禽。トビではなさそうだとカメラを構えて近づくと飛び上がった。
鵟だ!
太陽の方向に飛び上がったので、勇ましい姿が撮れた。
ノスリはタカ科ノスリ属の冬鳥。
12月26日 カワセミ
寒風に揺れる細い枝に泊まって湖水を監視する翡翠(川蝉)。
谷中湖の水位が下がると、岸辺の木の枝から獲物を狙う姿を見かける機会が多くなる。
青い宝石、渓流の宝石などと呼ばれることもある。三カワセミ科カワセミ属の留鳥。
漢字表記の翡翠は宝石のヒスイと同じ。宝石のように美しいということ。
12月25日 冠雪赤城
昨日は雲に覆われていた赤城山が姿を現わした。
地蔵岳や黒桧山の山頂は雲に隠れているが、赤城山全体が新雪に包まれたようだ。
上毛かるたに詠まれた山の稜線が美しい。
秩父の山々
西に眼をやると秩父の北の山々も雪をかぶっている。
木賊山・・・・・・・・・・・・・・・・2,469m
甲武信ヶ岳・・・・・・・・・・・・2,479m
三宝山・・・・・・・・・・・・・・・2,483m
(三宝山は埼玉県の最高峰)
12月20日 ホオジロガモ
彼方に白っぽい小さな鳥影。頬白鴨のようだ。右が♂で左が♀のようだ。
カモ科の冬鳥。
頬の白い模様がくっきり!
12月19日 マガモ
岸辺で寛いている真鴨。
悪さをする人はいないのだが、人が通りかかると岸辺を離れる。
臆病な(?)子は飛び立つが、しばらくすると戻ってくる。
谷中村廃村後、人の住まなくなったヨシ原には大小の沼や水路があって、「関東一の猟場」とも呼ばれていた。
地元だけではなく鉄砲撃ちがたくさんやってきて、ヨシ原に精通した人たちが案内した。
子どものころ、自転車の荷台に箱を乗せて廻ってきた魚屋さんがある日、
小さな写真を見せびらかしながら「石原裕次郎を案内したんだ」と自慢していたのを憶えている。
母の子どものころの話。
川魚料理屋を営んでいた母の実家には「〇〇男爵」が鉄砲撃ちに来て何日も泊まった。
男爵さんは田舎料理に飽きて、東京に電話し江戸前の寿司を注文したことがあった。
職人さんが本線(東北本線)の汽車で配達しに来たんだと。
遊水地が整備された後は禁漁区になって、今は日本有数の野鳥の楽園になった。
ミコアイサ
観察台から覗くと巫女秋沙の♀が数羽雌が浮いていた。
♂のように派手ではないが、これはこれで愛らしい。
12月14日 霧立ち込める
昨日の雨で大気が湿って、この地方は朝から深い霧に包まれた。
立ち込めた霧も太陽が高くなると少しずつ消えていって、こんなものがあった。
これはガガイモの綿毛に付いた水滴。霧の忘れ物!
ガガイモ
ガガイモの綿毛。
ガガイモはガガイモ科の蔓性多年草。
芋に似た実を付ける。
古事記によれば、
大国主命と共に国造りを行った少名毘古那神はガガイモの舟に乗って
彼方よりやってきたと云う。
枯れると二つに割れて笹船のようになる。少名毘古那神は割れた片方の舟でやってきたようだ。
割れる前の大きな舟を浮かべると、アスファルトのかけらを乗せても沈まなかった。
ミコアイサ
遠くに白い鳥影。ざっと20羽ほどの群だ。
このシーズンに初めて見る冬羽の巫女秋沙。
全体が白っぽいのが♂で、頭頂に茶色い帽子を被ったように見えるのが♀。
カモカ科ミコアイサ属の冬鳥。
潜って小魚を捕る。
12月9日 富士山 笠雲
土手の上から見ると霞がかかった富士山に怪しい雲!
いつもの撮影場所から撮った1枚がこれ。
PCで霞を払うと笠雲が見えた。
ウエザーニュース電子版(2022.12.9 9:40配信)には次のようにある。
今日9日(金)、富士山の山頂付近に笠雲がかかっています。
上空には少し湿った空気が流れ込んでいるものの、
大きな天気の崩れにはつながらない見込みです。
富士山に笠雲がかかるのは大気が湿っぽいときで、この地方から鮮明な姿はなかなか見られない。
極めて稀な笠雲がこれ。
(PCで霞を払っています)
12月8日 チュウヒ
散歩の途中でよく見かける沢鵟だがなかなか近くに寄ってくれない。
今日もヨシ原の上空高く滑降するチュウヒに出会った。
散歩人の粗末な仕掛けでは、PCで補正してもこの程度の絵だから情けない!
タカ目タカ科チュウヒ属の冬鳥。
渡良瀬遊水地は国内最大の越冬地だと聞いている。
貴重種;絶滅危惧ⅠB類
12月4日 霧立ち込める
冷え込んで、日の出前のヨシ原に霧が立ち込めた。
渡良瀬川(左)から立ち上った霧が土手を超えて第一調節池(右)に滑り落ちる。
日が昇って谷田川橋が輝いている。
水霜(露霜)
期待したほどには温度が下がらず、霜が降ったというよりも霧が半分凍ったように見える。
とは言っても、霜には違いないだろう?