2022年3月
3月31日 ニュウナイスズメ
満開のソメイヨシノに入内雀。
民家近くに生息するスズメとは違って林や森を好むと云う。
遊水地には桜が咲くとやってくる。
スズメ科。黄雀(こうじゃく)の異称もある。
スミレ ・ アリアケスミレ
谷中湖周回路の縁石の隙間に菫と有明菫。
タチツボスミレ
谷中湖周回路脇の雑木林で華やかに咲いているのは立坪菫。
ノジスミレ
道端で地味に咲いているのは野路菫。
3月30日 染井吉野満開
中央エントランス・下宮橋近くの桜が満開になった。
ニュウナイスズメをねらうカメラマンがいたが手持ちぶたさのようだった。
明日行ってみよう!
コガモ
池内水路の護岸ブロックに小鴨。
谷中湖北ブロックにも逆立ちして採餌するコガモがたくさん残っている。
オスの頭が継ぎはぎした覆面のように見えることからデストロイヤーの愛称がある。
ザ・デストロイヤーは覆面は白なのだが、日本人の記憶では覆面といえばザ・デストロイヤー。
カモ科マガモ属の冬鳥。カモ科で最小だと云う。
3月26日 石 仏
延命院廃寺協同墓地跡の斜面の石仏。
今日はノウルシに囲まれている。
如意輪観音
片膝立てて座る半跏像は如意輪観音。観音菩薩の変化身だと云う。
穏やかなお顔をしている。
刻んだ文字を見ると天和元年とある。
天和元年は西暦1681年。今から340年ほど前に刻まれたことになる。五代将軍徳川綱吉の時代だ。
3月23日 霧湧き上がる
昨日は寒い雨、雪も降って寒かった。
彼岸の中日以降これほどの寒波は記憶にない。
水蒸気が揚がっているヨシ原です。
セグロカモメ
谷中湖北ブロックに、僅かに残ったカモと共に今日もたくさんの背黒鴎が居座っている。
セグロカモメ。
渡良瀬遊水地の野鳥図鑑には、『セグロカモメは冬鳥。見られる時期は11月から3月まで』とある。
あツ! 思い出した。
3月に入ってからも谷中湖の上空を盛んに飛んでいたのだ。
セグロカモメは魚や動物の死骸を食べる。
ハクレンの死骸がたくさんあるのでここに留まっていると云う。
以上、野鳥の先生教えてもらって修正しました。
3月21日 春風駘蕩
三連休の最終日。
穏やかな天気に恵まれて、子ども広場は家族連れが繰り出して賑わっていた。
明日は天候が激変し、天気予報には☂マークと⛄マークが付いて、
加須市の最高気温は4°とある。
遊水地の貴婦人
子ども広場の北の端、白木蓮も見ごろを迎えた。
3月19日 芽生えのころ
昨日から今朝にかけての降雨でヨシ原が洗われた。
地面を覆う緑色はスゲ。
遠くからでは見えぬ小さな植物も芽生えてきた。
トネハナヤスリ
エキサイゼリ
ハナムグラ
ノカラマツ
渡良瀬遊水地は貴重な植物の宝庫なのです。
たっぷりのお湿りで、来週末ころにはもっと賑やかになるだろう。
3月16日 クイナ
撮り鳥さんが数人集まっているところに恐る恐る行ってみた。
小さな水たまりにいたのは水鶏。
物陰から姿を現わして、タニシを咥えて物陰(住処でしょうか)に持って帰ることを繰り返していた。
ツル属クイナ科の留鳥。
ヒクイナ
緋水鶏も出てきたが、水浴びしてまた引っ込んだ。
渡良瀬遊水地の植物図鑑には、「夏鳥として水田、湿地に渡来し繁殖。なかには越冬する例もある」とある。
ツル属クイナ科。貴重種;準絶滅危惧種
コウノトリ
「向こうにコウノトリがいますよ」と声をかけると、「・・・・・・・」。
全く興味を示さない撮り鳥さんでした。
足輪は、(右)赤青(左)青黄。
2021年3月29日に遊水地で生まれた「りょう」(♂)のようだ。
コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属 絶滅危惧IA類 (CR)
1956年に特別天然記念物指定されている。
3月15日 死屍累々
暖かい日が続いて、昨日午後には夏日になるほど気温が上昇した。
やはり大きな魚にとっては過酷だった。
谷中湖北ブロックにはハクレンと思われる魚がたくさん浮いている。
酸欠だ。
キ ジ
屋敷跡の丘の上に雉(♂)。
今日のキジは、国鳥にふさわしく凛としている。
3月12日 干し上げ
この冬の干し上げ期間は・・・。
「昨年11月から水位を下げ今年3月から干し上げ開始し3月下旬に取水」と表記されている。
しばらく雨が降っていないので、露出した湖底は乾いてきた。
冬鳥
これほど暖かくなっても、カモたちは残っている。
粗末な仕掛けで撮った絵を見ると、ヒドリガモとハシビロガモが確認された。
水面が騒いでいる
西橋の袂から覗くと水面が騒いでいる。
魚が動いているのだ。
ハクレン
岸辺に降りて確認すると、1メートルもあろうかと思われる大魚。
北ブロックの中央付近では瀕死の(死んだ)魚が白い腹を見せている。
ハクレンと思われる。
これは2015年9月。
台風による大雨で第一調節池が増水した時の一枚。(第一排水門の内側で撮った)
利根川を産卵のため遡上して栗橋付近で大跳躍するハクレンはよく知られているが、
谷中湖にはたくさん住みついている。
2013年の3月にもハクレンが大量死した。
水温が上ったためだと云う。
魚は、水温が下がると魚も体温を低下させ、深場でじっとして呼吸も少なく餌もほとんど食べない。いわゆる冬眠だ。
春になって水温が上ると体温も上って冬眠から覚める。
冬眠から覚めた魚は、動きが活発になって呼吸を始める。水中の酸素を摂る必要があるのだ。
その際、干し上げのために減水した水の量ではたくさんの魚の呼吸を賄いできないので窒息してしまうことになる。
明日からも4月~5月並みの高温(18°~22°)が予想されるので、ハクレンにとっては過酷な試練になりそうだ。
ハクレンは中国原産のコイ科の淡水魚。
食用として移入されたが美味くはなかったようで、日本ではほとんど食用にされていない。
3月6日 焼け跡
(史跡ゾーン延命院跡付近)
(史跡ゾーンの東の端)
史跡ゾーンのヨシ原もすっかりきれいになった。史跡ゾーンのヨシ原は貴重植物の宝庫。
春の芽吹きが楽しみだ。
置き去りのヨシ原
第一排水門土手下のヨシ原。
薄い記憶をたどると、以前はここもヨシ焼きが行われていた。若い木が年々成長して急速に森林化が進んでいる。
ヨシ焼きが行われなければ遊水地全体がこのようになる。
3月5日 ヨシ焼き
晴天が続いて乾ききったヨシ原に火が放たれた。
第一調節池
第三調節池
第二調節池
3月1日 ヨシ焼き近づく
ヨシ焼きが近づいてきた。
天気予報を見ると、今日は関東に雨雲が近づいて、明日には夜間に雨マークも出ている。
降っても少量であれば、土曜か日曜に実施できそうだ。
昨年が中止だったのでみんなが期待している。
例年は3月中旬で予備日は1日であったが、今年は実施時期を前倒しして予備日を3日設定している。
何としても「焼く」意気込みを感じる。
過去のヨシ焼き風景