2022年9月

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9月28日    国体 公式練習

「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」が開催されている。
渡良瀬遊水地では谷中湖北ブロックでボート競技とカヌー競技が行われる。
今日からボート競技の公式練習が始まった。

今日(9月28日)から10月10日まで谷中湖周辺の利用が一部制限される。
今日は知らずに来た利用者の戸惑いもあった。

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9月26日    冬鳥(?)

野鳥観察台から見ると遥かかなたにカモの一団。

散歩人の粗末な仕掛けではこの程度の解像度だが、カルガモとは異なることが分かる。
このシーズン初見の冬鳥だろうと思うのだが・・・。


蝶々

昨日は浸水していた史跡広場。今日は水が引いたのでフジバカマまで行きついた。
残念ながらアサギマダラは見かけなかったが、長い吸水口を出して蜜を吸う蝶が2種。
いろいろ調べると、ヒメアカタテハとキタテハのようだ。



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9月22日    ヒガンバナ

史跡ゾーンの彼岸花が満開になった。
最近、雷伝神社の小山のヒガンバナが増えている。登り口から頂上にもきれいに咲いている。
今年は6月から思いもよらぬ天候不順が続いているが、秋の彼岸にはくヒガンバナが間違いなく咲く。
昨日(21日)の毎日新聞埼玉版には、日高市の巾着田の曼殊沙華が満開とあった。
幽霊草墓花死人花などの別称があって忌み嫌われるが、
曼殊沙華と言えば天上に咲く花となる。
ヒガンバナ科の多年草。有毒。



フジバカマ

史跡広場の藤袴も花がきれいだ。
この花には旅する蝶アサギマダラが寄ってくるのでそれも楽しみだ。
キク科の多年草。秋の七草の一つ。貴重種;準絶滅危惧(NT)

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9月16日    オオブタクサ


3mもあろうかと思われるでっかい大豚草
1950年ごろに侵入した北アメリカ原産の帰化植物。キク科の一年草。
日本の侵略的外来種ワースト100。要注意外来生物に指定されている。

遊水地では以前から見られるが、今年は第一調節池では爆発的に繁殖している。

谷中湖周回路脇の草むら



渡良瀬川河川敷のヨシ原

野渡橋近くではヨシが見えないほどに繁茂している。
ヨシ焼きの後にモトクロスの人たちが練習するヨシ原ではヨシにとって代わったような状態になっている。
恐ろしい繁殖力だ!


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9月15日    ワタラセツリフネソウ

開花がちょっと遅れ気味かと思っていた渡良瀬吊草が満開になってきた。

こんなものがあった。


通常のツリフネの隣に白っぽく小さな花。葉も小さい。

十分に日の光を浴びている花だが、弱弱しく見える。

だいぶ前だが、十分に成長したヨシのジャングルの中にこれとよく似た花を見たことがある。

日陰で発育不十分な花だと理解していたのだが・・・。
今日の白っぽく小さい花は日光が十分に当たる日向の花だ。
いわば矮性のアルビノ?

一昨年、この近くには普通のツリフネよりも小さい花を咲かせる群もあった。
要観察!


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9月10日     ツルボ

土手の斜面に蔓穂の大群落。
花径が持ち上がる前に除草が行われ、明るくなって一斉に咲き出したのだろう。

土手は度々除草される。
春には確かな姿を見せる植物も、除草のタイミングによっては花を咲かせることができないのだが、
ツルボのこのような満開の群落はめったに見られない。


キジカクシ科の多年草。球根は有毒だと云う。


ハクビシン

こんなものもいた。
土手の斜面を歩きながら昆虫を捕食しているように見える。

白鼻芯と思われる。
民家の床下や屋根裏に住み込むことがあるので嫌われる。ジャコウネコ科の外来種。


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9月7日  ワタラセツリフネソウ

ヨシ原に渡良瀬吊舟草の花がちらほらと咲いてきた。
3~4個所の花を撮って開いてみると、花の4型のうち3種が確認できた。
残念ながら「黄色・無班型」は撮れていない。


ツリフネソウ科の一年草。渡良瀬遊水地にちなんで名付けられた。

2005年9月の日本植物学会に発表された新種。
学名には、発見者の大和田氏(渡良瀬遊水地の植物研究者)と渡邊教授(愛知教育大助教授・当時)の名が付けらている。
Impatiens ohwadae M.Watanabe et Seriz.

詳しくは、研究者(発見者)のHPを参照されたい。



栃の実

広場のトチノキの下に栃の実が散らばっている。

実を割ると果肉がぎっしりと詰まっている。


昔からこの栃の実ともち米をついて栃餅などが作られている。

しかしながらこの栃の実はサポニンやタンニンはアクが強く渋く苦い。
栃の実のアク抜きはドングリのように単に水につけるだけではできない。
天日乾燥に一か月、アク抜きに一か月もかかるだけでなく極めて複雑な工程を必要とするので、
食べられる状態に加工することは素人には到底不可能だと云う。

しかし、縄文人も食べていた。
三内丸山の遺跡からは、栗の実とともに栃の実も発見されている。
縄文人は複雑な工程を工夫して会得していたようだ。
三内丸山に縄文人が生活していたのは、今から約5900年~4200年前のこと。
畏れべくは縄文人!

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9月3日  貧栄養地の植物

この貧栄養地の白花長葉石持草盛りが過ぎたが
まだまだたくさんの貴重植物が自生している。

ゴマクサ

花や実が胡麻に似ているから胡麻草
ハマウツボ科(orゴマノハグサ科)ゴマノハグサ属の一年草。
10数年前にはほとんど見かけなかったが、近年は毎年見られるようになった。年々増えている。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)



ミミカキグサ

小さな黄色い花を咲かせているのは耳掻き草。実が耳かきに似ているのでこの名が付いた。
地下茎の捕虫嚢がミジンコやプランクトンを捕食する。食虫植物。
タヌキモ科の多年草。
貴重種;絶滅危惧II 類(VU)


ヒメナエ

この辺にありそうだと散々探して一つだけ見つかったのは姫苗
小さな白い花は他の植物の間に隠れるように咲く。
マチン科の一年草。貴重種;絶滅危惧II 類(VU)


ママコノシリヌグイ

道端の草むらの中。ヤブガラシやカナムグラなどのつる性植物に混じって継子の尻拭
可愛い花を咲かせるのだが・・・。


茎や葉には鋭い棘がある。それにしても凄まじい名前を付けられたものだ!
今の時代、これで子どもの尻を拭ったら虐待で間違いなく逮捕される。
タデ科イヌタデ属の一年草。別名にトゲソバ(棘蕎麦)。

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