良瀬遊水地トroトロ散歩
2023年3月
3月31日 アケビ
谷中湖周回路脇の草むらに木通の花が満開になった。
この花はアケビの雄花。花弁のように見えるのは萼片で花弁はない。この個体は萼片が白く美しい。
バナナの房のような雄しべがぶら下がっている。
アケビはアケビ科の蔓性低木。雌雄同株・雌雄異花。
ミツバアケビ
アケビは小葉は5葉だが、これは小葉が三つの三葉木通。
ブドウのように雄花がたくさんぶら下がっている。上方に雌花が一つ。
木通
一説には、アケビの茎を切り取って小口から吹くと息を通すのでこの字が充てられたと云う。
漢方では「もくつう」。
切り取った小指ほどの茎の小口を、一方を水に浸して吹いてみた。
確かに息が通って、護岸に積もった水中の土を巻き上げてあぶくも出た。
しかし・・・、我ながらつまらない実験をしたと落ち込んでいる。
3月29日 ヒレンジャク
最初に緋連雀見かけたのは3月11日。
今年が多いのか、散歩人が興味を持っているからか分からないが、
散歩のたびに見かける。
せっかくの機会だから、飛ぶ姿を撮りたいと連射で狙った。
赤い文様から、左が♂で右が♀のようだ。
こんなことが分かっても幾分の喜びがある散歩人ではある。
3月27日 芽生え
昨日、一昨日の降雨でタップリと水を含んだヨシ原は一段と賑やかになってきた。
アマドコロ
ゴマノハグサ
カナムグラ
3月24日 頼母子のシダレザクラ
思い出橋西の土手近く、海老瀬頼母子・薬師堂の枝垂桜が満開。
樹齢は推定250年、樹高はおよそ16m、幹回りは2.53m、枝幅はおよそ9mの巨木。
「ウバヒガン」の変種で板倉町文化財に指定されている。
弘法大師が諸国行脚の折、地面に刺した杖が根を張り大きく育ったと言い伝えられている。
3月21日 蘆の角
このところの暖かい天気で、タップリ雨を含んだヨシ原からヨシの芽が伸びてきた。
ヨシの芽は寒さに弱いので、このまま伸びていくことは難しそうだ。
遅霜や寒気がやってくると霜げて腐ってしまう。しかし枯れることはなく元から新たな芽を出す。
この姿を俳句の世界では「蘆の角」として仲春の季語になっている。
3月21日 干し上げ終了
谷中湖に水が入った。
昨年の干し上げではハクレンの大量死があったが、今年は静かに終わった。
ノダイオウ
ヨシ原の真ん中に現れた野大黄。
まだ小さいがこの長卵形の葉が特徴。
でっかくなる。
タデ科の多年草。貴重種;絶滅危惧Ⅱ類。
3月19日 ヒレンジャク
このところ、谷中湖中の島と東橋の間にあるポプラの木に見かけられた緋連雀が今日はいない。
残念だなあと思っていたのだが・・・。
子ども広場のハクモクレン近くのケヤキの枝に1羽。
ふくら連雀
しばらく見ていると・・・、もふもふと膨らんだ。
3月16日 ハクモクレン
暖かい日が続き、子ども広場の白木蓮の開花スピードが早くなって・・・。
今朝はこんなことになっている。
午後には満開かな!
ヒレンジャク
今朝もポプラに数羽来ている緋連雀。しばらく見ていると尾っぽの文様を見せてくれた。
3月15日 色付くヨシ原
ヨシ原に緑が帰ってきた。
いち早く延びてきたのはスゲ。カサスゲとヌマアゼスゲ。
踏み入って地面を覗くと様々な植物が芽を出している。
トネハナヤスリ エキサイゼリ
ハナムグラ
ノウルシ
ノカラマツ
一雨ごとに緑が増えてくるこの季節が植物観察の好機です。
3月11日 ヒレンジャク
まだ芽の開いていない柳の梢に緋連雀。
柳の小さな芽を啄んでいた。
スズメ目レンジャク科の冬鳥。
3月9日 タンポポ
史跡ゾーン広場や子ども広場に蒲公英の花が散見できる。
タンポポはキク科の多年草。
この時季、ほとんどが在来タンポポでカントウタンポポと思われるのだが、総苞を覗くと様々な形が見て取れる。
総苞
遊水地には外来のセイヨウタンポポも多いのだが、
在来のカントウタンポポ、エゾタンポポもあり、シナノタンポポもあるかもしれないと思っている。
総苞の形で見分けるというが散歩人には区別ができない。
交雑種も多いので益々困難!
シロバナタンポポ
思い出橋近くの草原には白花蒲公英。
在来種のようだ。
花の裏側はこんな形。一見でセイヨウタンポポやカントウタンポポとは異なる。
3月8日 ホトケノザ
史跡ゾーン広場に仏の座の群落が紫の絨毯のように広がっている。
葉の形が蓮華座に似ていることからこの名が付いた。シソ科オドリコソウ属の越年草。
春の七草の「仏の座」はキク科のコオニタビラコのことでこのホトケノザとは異なる。
「元宝草」、「宝蓋草」。葉が壇状付くので「三階草」とも云う。
一輪だけの花を空中に浮かすと・・・。確かに蓮華座に仏様がすっくと立っている姿に見える。
稀に白花もあるが、百位観音のようだ。
3月5日 ヨシ焼き跡
史跡ゾーンの小さな丘は谷中村廃村前の水塚跡と思われる。
昨年は完璧なヨシ焼きで丘の上も下も完全に焼けて丸坊主になったのだが、今年はいくらかの残しがある。
こちらのヨシ原も残りヨシが多いが植物の成長には問題がない。
ここには、トネハナヤスリ、エキサイゼリ、チョウジソウ、アズマツメクサ、ホソバイヌタデなどの貴重植物がある。
今年も期待できそうだ。
3月4日 ヨシ焼き
このところの晴天に恵まれて絶好のヨシ焼き日和。
8時30分、ヨシ原に火がつけられた。