良瀬遊水地トroトロ散歩




2023年6月

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6月28日   雷 様

天気予報が的中し今日は大荒れ!夕方には大きな雹も落ちてきた。
午後8時15分ごろ、古河市方向を見ると雷様が大暴れ。

雷様は米の豊作をもたらすのです。


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6月25日   コアジサシ

小鯵刺が小魚をゲット!
コアジサシはチドリ目カモメ科の夏鳥。貴重種;絶滅危惧II 類(VU)


クロハラアジサシ


谷中湖西橋の無粋なフェンスの上に黒腹鯵刺が5羽。一休み。
近寄れば、粗末な仕掛けでもよい写真が撮れそうだ。


そろりそろりと近寄って行ったが。前方から来た自転車に蹴散らかされてしまった。
クロハラアジサシはチドリ目カモメ科の旅鳥。


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6月23日   マメコガネ

ふと見ると小さなコガネムシが葉を食べている。
豆黄金のようだ。
農作物の葉を食い荒らすので害虫。アメリカに渡ったマメコガネは、ジャパニーズビートル(Japanese beetle)といわれ、
天敵が少ないので爆発的に分布を広げて、重大な農業害虫となっているようだ。
コガネムシ科の小型の甲虫。


ヤブガラシ

マメコガネが食べているのは藪枯らし
蔓を伸ばして他の植物を倒してし枯らしてしまうほど成長する。
別名藪倒しともいうブドウ科の蔓性植物。人間にとってはいわゆる困りものの雑草。
我が家でも毎年出てきて、毎年抜くのだが・・・、出てくる。

遊水地ではヨシやオギを倒す。

花には、緑色の花弁が4枚、雄しべが4本、真ん中に雌しべ。

こんな花だったんだ!

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6月20日   ネジバナ

草地に捩花が咲いている。

「日本のネジバナはネジバナとナンゴクネジバナの2種で、ナンゴクネジバナは奄美大島い何に以南に見られる」といわれてきたが、
最近の研究で、九州以北のネジバナの中に名前の付いていない種があることが分かったとのこと。
八丈島に多いことから、2023年に「ハチジョウネジバナ(八丈捩花)」と発表された。
このハチジョウネジバナは、公園や庭先にもあると云う。
新種のハチジョウネジバナのポイントは、花径と子房に毛がないこと!

我が家にもないかと探したがどれも毛がある。今日、遊水地で見たネジバナにも毛がある。
残念でした。

ラン科ネジバナ属の多年草。


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6月16日  渡良瀬遊水地のイノシシ

今日の読売新聞電子版には次のようにある。

「渡良瀬遊水地にイノシシ488頭、3年で2.4倍」

(以下要約)
昨年、栃木、群馬、茨城、埼玉県で設置された渡良瀬遊水地連携捕協議会議の調査で、
2019年度は205頭だったイノシシ生息数が、2022年の調査では488頭に急増していることが分かった。
遊水地にはもともとイノシシは生息していなかったが、2009年以降遊水地周辺に出没するようになった。
昨年度は20頭のイノシシを捕獲した。新たにニホンジカ5頭の生息も確認した。
本年度も調査とわな猟による捕獲を行う予定で、県自然環境課の担当者は、
「対策を講じなければ、河川敷沿い生息エリアが広がる恐れがある・・・」と話している。


古い記録を調べると、小さな写真が残っていた。


ここは渡良瀬川河川敷。後方は新赤麻橋。

その頃は、「へー、イノシシがいるんだ」とのんきだったが、今は思川東岸の遊歩道やヨシ原に一人で入るのが怖い!


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6月15日   ナワシロイチゴ

谷中湖周回路わきに真っ赤に熟しているのは苗代苺バラ科イチゴ属。
地を這うように伸びて立ち上がらない。茎には棘が密集している。
食べるとすっぱい。口の中には小粒の種が残る。生食向きではないが、ジャムにはなる。
今日は摘み取る人がいた。
苗代の季節に花が咲き実がなるので苗代苺と名が付いたようだ。


この季節が苗代とはいかにも遅く感じられるが・・・。
昔は田植えが遅かったので5月から6月の初めごろが苗代の季節なのだ。

子どものころ、北川辺でも5月の末に一週間ほどの「農繁休暇」があって学校は休みだった。子どもも働き手だったのだ。

秋から春にかけて田んぼで育てた麦を5月の末に刈りとり、麦刈りが終わると田を起こして田植えの準備をした。
散歩人の家は農家ではなかったので近所の親戚に手伝いに行った。

刈りとったムギワラの束を担ぐと、首元がチクチクと痛かったのを憶えている。

今、北川辺では麦は栽培していない。4月末から5月にかけて田植えが行われ8月末には新米が収穫される。
埼玉の米は毎年特一等米の評価を得ているが、その中でも北川辺産のコシヒカリが最も美味しいと言われている。
ブランド米「北川辺こしひかり」は道の駅や農協の直売所「コメットハウス」で購入できる。
ぜひご賞味ください。


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6月13日   谷中湖満水

谷中湖の水位は、先日の台風2号の通過前から増水し今日には満水となっている。
の時期の満水にはどんな理由があるのだろうか。




中湖の周回路を行くと、草むらからうり坊がぞろぞろと現れた。
地面に落ちた桑の実が目当てのようだ。
後ろから現れた成獣2頭はこちらをん睨んでいるように見える。
しばしにらめっこ!

それにしてもこのうり坊たちが大きくなったら・・・、彼らに支配されそうだ。


キジ

猪の一団を通り過ぎるとこんなものも出てきた。
こちらは平和で良い。

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6月10日   オオバコ

大葉子の花。

草丈が高い植物が生えないような場所、砂利道などによく見かけるので車前草の異名もある。
子どものころゲロッパとも呼んでいた。
葉や種子は薬用にもなり、若い葉は食用にもなる優れもの!

大葉子を食らう筑波山のガマで作った油は血止めの薬。切り傷に塗ると血がぴたりと止まる。
血止め薬で有名なガマの油は、
「四六のガマ」が「大葉子という露草を食らい」、「鏡の前でたらりたらり」と流した油だと言うが・・・、
これは、面白おかしく人を集めた大道芸でこれはちくらっぽ!

ガマの足の指は前足も後ろ足の指はいずれも5本。
前足の指の一つは骨の痕跡が残るだけで4本に見え、後ろ足は骨のこぶが突起しているので6本に見えるのだと云う。

しかしながら、調べるとこの「ガマの油」は奥深い。

今でも「ガマの油」は売られている。

子どものころオオバコの花径を採って遊んだ。

引っ張りあって、切れたら負けのオオバコ相撲。

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6月7日   池内水路

今月3日の台風による降雨で満水になった池内水路は5日には減水し、今日は台風前とほとんど変わらない状態に戻っている。

2011年にキタミソウが発見されてからここの水位を見続けているが、この時期に減水したことは憶えていない。
このまま夏を越すのだろうか。


シロバナタカアザミ

ヨシ原の隅に3m級の大物白花高薊

見上げて花を撮った。

ヨシ原の真ん中に孤高のシロバナタカアザミ。
恐らく3mを超える大物!
それにしても・・・、これほど大きくなる必要があるのだろうか。
キク科の2年草。

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6月4日   渡良瀬川

昨日の台風による大雨で新赤麻橋から見る渡良瀬川は満々と水を湛えている。
帯状降水帯が東にずれたので水害の危険はなくなった。

渡良瀬川は群馬県沼田市と栃木県日光市の境にある皇海山(写真左端)を源流とし、
約10km下流で利根川と合流する。
利根川の支流であるが全長107.6kmの大河である。



池内水路

池内水路も満水。

池内水路は昨年10月から減水して、キタミソウが自生する川底が露わになり、
約8か月の露出で様々な植物が芽生え、以前と異なる状況になった。

昨日の降雨で満水状態になったがこの後どうなるのだろうか。


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6月1日   ノダイオウ

3月21日にはまだまだ小さかったが思いっきり大きくなったギシギシは野大黄

近くによると天を衝くようなこの花序の高さは2mを超える。

実(内花被)にはギシギシのようなこぶがない。

この季節には大きく育ったヨシなどに隠れて見えにくいのだが、この子は周りのヨシなどが蔓性植物に引き倒されて露わになったのだ。

ここのヨシなどに絡みついているのは、イシミカワとカナムグラ。
山菜として食べられるシオデでも首を出していた。

漢方薬に使われる大黄に似て、野にあるので野大黄なのだが、散歩人は野っぱらの大王でも良さそうだと思っている。
タデ科の多年草。貴重種;絶滅危惧II 類(VU)

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