2023年7月

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暫時休憩








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7月11日   突風の痕

谷中湖中央エントランスから周回路を北に歩くと、枯れ枝や葉などが散乱している。
昨夜の雷の影響だろうと思いながら思い出橋付近を通り過ぎると、次第に尋常ではない様子が目に入ってきた。


谷中湖北水門の脇では大きな木が倒れている。

史跡ゾーン広場のエノキの大木は枝が無残にもぎ取られている。

ラクウショウの枝はねじ切られたようにも見える。

ニュースによると、昨夜野木町では突風による被害が相次いで、
現地調査をした宇都宮気象台職員の話では、
「竜巻なのかダウンバーストなのか、かなり強い風が吹いたとみられる・・・」とのこと。

昨夜のカミナリグモは利根川に沿って板倉の方から北川辺や遊水地を通って野木、古河方面に抜けていったようだ。
今日も午後6時を過ぎて荒れている。

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7月10日   ニガクサ

道路わきの草むらに苦草
根茎を持ち群落を作る。シソ科の多年草。
葉を噛むと苦いのでこの名が付いたようだが、散歩人は噛む気にはならない。
ごちゃごちゃと咲いている花。雄しべが4つ、雌しべが先が割れているのは雌しべのようだ。


しばらく見ていると・・・。

脚がえらく長い蜂がやってきた。
すぐ飛び立ったので、残念ながら顔を見ることができなかった。

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7月7日   イヌゴマ

ヨシ原の道に犬胡麻の群落。
除草する人の粋な計らいでこの群落は刈り取られることなくたくさんの花を咲かせた。


輪生状に花を咲かせる。
シソ科の多年草。


様々な昆虫が花粉や蜜を求めてやってくる。

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7月3日  クビアカツヤカミキリ

首赤艶天牛が1匹出てきた。

防御用の網の中にも3匹。
の桜の木には合計4匹。隣の木の1匹もすべて駆除できたが、他の木の1匹は逃げられた。

ここの桜の木のフラスは2020年8月に発見した。次の年2021年7月にはクビアカツヤカミキリの成虫が出てきた。

の後、付近の多くの桜の木からフラスが出るようになった。
国交省が殺虫剤を塗ったり幹に網を被せるなどの対策を講じてきたが、
蔓延すると、やはり駆除は難しいようだ。


クビアカツヤカミキリは中国や朝鮮半島などに分布する昆虫で、日本では2012年に初めて発見された。
サクラやモモの木を食害する害虫で、日本では2018年に特定外来生物に指定されている。

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7月2日   ハンゲショウ

半夏生はドクダミ科の多年草。

夏至から数えて11日目の今日は七十二節句の半夏生。


ヒメヨモギ

ヨシ原に突き出ているのは姫蓬。キク科の多年草。
根元から切り取って測ってみると、

180cm。
手持ちの図鑑やネットで調べると高さは100cm~120cm。或いは~150cmとあるが、遊水地のものはでっかい。
3m級のものも珍しくはない。


御形(ごぎょう)

10年ほど前までは、ここ史跡ゾーンでヒメヨモギを採る人がいた。
「我々の世界では御形といって、高級な簾に使う。半夏生のころに採るのが最もよい」とのこと。

ヨシ原の中でひょろっと育ったヒメヨモギは上からしごくと幹だけになる。
これを伝統工芸の廉戸(すど)に加工するするのだ。
車に束になっているのはヒメヨモギ。右のひょろっとしているのはメドハギ。

ヒメヨモギに比べてメドハギは細いが強靭。御形よりも更に高級なとして使われる。


メドハギ

簾に使う筮萩はやはりヨシ原の中でひょろっと育ったものを使う。道端や護岸の隙間などで育ったものは使えない。
メドハギはマメ科ハギ属の多年草。

遊水地でヒメヨモギやメドハギを採る人はたった一人。最近は見かけないが場所を変えたのだろうか。


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